当日Wow Wowでオンエアされた生放送を懐かしく思い出しました。これだけの出演アーティスト、
ボーナス・コンテンツを含みかつ日本語字幕付きでこのPriceというのは、購入者から見て納得感のあるものだと感じます。惜しむらくはRobert Plant の"Innuendo" , Sielの "Who Wants To Live Foreever"が収録されていない事でしょうか。前者は冒頭のボーカル録音トラブル、後者は権利関係でしょうか?
しかし、商品がExtended Versionとなっていて、”完全版”をうたっていない所には発売会社の良心のようなものを感じました。
リサの輝きが眩しい。優しい歌声にうっとりと聞き惚れ、魂の躍動を感じさせる力強い歌声に心を揺さぶられる。けなげな愛を軽快なリズムと深みのある声で歌い上げるChange、「本物の恋」を切なげに語るようなReal Love、今やスタンダードといってもよい名曲All Woman、ソウルシンガーとしてのリサの真骨頂Soul Deep。First Joy、Tendely、A Little More Loveに至っては、一途な女心を切々と歌い上げるリサの声に胸を掻きむしられるような思いがする。REAL LOVEとの出会いから10年経つがリサの声が私のCDプレーヤーから鳴り止むことはない。
洗練、と言うタームでこれほどイヤミなく形容できる作品は他にない。ソウルミュージック=魂の音楽でありながら、当時の最先端のテクノロジーを惜しみなく使い倒して、カッコいい、クールだ、と言うありきたりの褒め言葉しか見つからないのに、リリースから23年経った今でも色褪せない良さがまさに「洗練」だったのだ。リサ・スタンスフィールドはこのあとREAL LOVEと言うヒット作品を生み出し、その後あまり消息を聞かないが、とにかくこのAffectionと言うアルバムはUKブルーアイドソウルの金字塔的作品であることに少しも揺るぎはない。