モデルアート2011年10月号の臨時増刊号「雷電」（No.831）です。
ハセガワ1/32「雷電」の発売に合わせた増刊号です。キット製作記事は同1/32と1/48で、後者の方がエンジンやコクピットなどを作り込んでいます。野原茂氏による各型変遷と戦歴、機体構造、塗装とマーキング、現存している実機のカラー写真集（59枚）に加え、本書では新たな考証として、製造工場による細部や塗装の違いにも触れています。3種類確認されているプロペラや、細かく描き込まれたコクピットと降着装置など、佐藤邦彦氏による詳細なカラーイラストもモデリングの参考になります。
　ただ、旧増刊「雷電」（No.470）をお持ちの方は、ページ数が180から136に減り、どうしても重複してしまう部分も多く、新たな記述以外は不満を感じるかも知れません。