10周年記念の出版物なので、イヤーブック等の
データベース面、攻略的要素を求めるとガッカリするかもしれません。
10年前から最新VERまでを振り返った構成なので、WCCFを最近はじめたプレイヤーには、間口が狭い気もします。
反面、数年来のプレイヤーにとっては、カードや開発に関するエピソードが、随所に記載されており、当時を懐かしんだり、振り返る楽しさがあるかもしれません。
衛藤健、別名はたくさんあるけど有名なのが「東京ジョー」。シカゴマフィアで準トップにまで昇り詰めた唯一の日本人だ。ブライアン・フェリーが同名の曲をリリースしているが、これは衛藤のことじゃなくて1949年に公開されたコロンビア作品「東京ジョー」から採ったものである。衛藤のあだ名もこの映画から来ているのだろう。作品はちょっと?な出来だが、何といってもH・ボガート×早川雪洲の最初で最後の共演作だ。ボギーが子供の頃から大ファンで、共演を熱望しただけあり、雪洲のバッドガイは様になっていてカッコよかった。衛藤も映画のイメージを踏襲したのかも知れないね。さて、本作だが、シカゴマフィアを一掃するきっかけとなる衛藤の逮捕からの流れを、当時担当だったFBI捜査官が回想する部分と、ケン・エトーの生い立ちを探る両面から追いかけており、非常に見応えのある作品だ。フジテレビはこういう作品にも資本投下できるところを評価したい。マフィア=シカゴ&
ラスベガスという構図も分かりやすく描かれていたし、衛藤が
ラスベガスのアラジン(現プラネット
ハリウッド)で働いていたことも驚いた。戦時中はミニドカ収容所にいたことも紹介されているが、2世部隊に入隊したことは触れられていない。やはり犯罪者がヒーローになってはまずいのだろう。親分のヴィンセント・ソラノに裏切られて保釈中に殺害されかかるが、スナイパーの腕が悪く九死に一生を得た衛藤は、これで証言を決意。芋づる式にマフィアおよび警察官僚、州知事までがお縄になった。シカゴはそれでも犯罪の根は途切れていないようだし、まさに「憎まれっ子世にはばかる」の世界だ(笑)。特典映像はないが、その代わりサントラCDが付属している。星は4つです。
最後のUAEでの開催となった6回目のクラブW杯、今作の前作と同じような作りなので、特に問題ありません、今大会ではやはりマゼンベがインテルナシオナルを破り決勝進出した事が大きく話題になりましたね、そんな試合を含めた歴史を変えた記念として見ると楽しめます。
他にも
開催国として、最低限の目標を果たしたけど最後は負けたアルワハダ!
アジア代表として前回と同じようにラフプレー連発・スナイデル負傷、レッドカードも出してしまい、とってもアジアの顔に泥を塗ってしまった城南!
パプアニューギニア勢としてノーマークで奮戦したけどあっさり破れたヘカリ・ユナイテッド!
歴史を変えて準優勝を飾った二年連続出場のマゼンベ!
不調と言われたけど、なんだかんだで無失点6得点で何事もなく優勝したインテル!
得点力を発揮するのが遅すぎたパチューカ!
南米王者のプライドをズタズタにされたインテルナシオナル!
見どころ沢山のクラブW杯2010、ぜひお手元に!