2001年2月
ローマで録音。Enrico Pieranunzi(p), Marc Johnson(b), Joey Baron(ds).
5曲目の "INCONTRO(出会い)"という曲を聴いてほしい。
ピアノの短いイントロからベースによるテーマが続く。そのメロディーのなんと切なくも美しいことか。それにも増して、続くピアノソロの劇的な展開・・・70年代のエヴァンスを思わせるフレーズと、息もつかせぬ盛り上げ方で感動を呼ぶ。
本作は
イタリア映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネのソングブック的なアルバムながら、それを意識することなく純粋にピエラヌンツィ・トリオとして楽しめるし、どの曲もあたかも彼自身のオリジナル曲であるかのように聞こえてしまう。
ベースのMarc Johnson と Pieranunzi の相性は抜群だ。ドラムスの Joey Baron は
タイトなリズムにもかかわらずうるさくないし、2曲目では小気味良いソロも聴かせてくれる。この3人、きわめて良質のエヴァンス派トリオだ。