アマガミ特集・応援本となっていますが、良い意味で「高山箕犀」本といったところでしょうか。
アマガミとしてみると、オフィシャルコンプリート本でも出し切れなかった裏話や設定資料・イラストや関係者のコメントが大量に掲載。
さらに、TLS(トゥルーラブストーリー)シリーズや
キミキスを含めて、高山さんをはじめとする
スタッフの開発裏話がてんこ盛りです。
それにしても、高山さんがこれだけ開発に深く関わっているとは思いませんでした。また、18禁でないギャルゲーに対しての想いとか考え方も述べられていて、そこも含めて全部「アマガミ+
キミキス+TLS+etc」本にして欲しかったです。
(まさか農ドルちゃんがあるとは…)
本著は、自称ナワールの著者による、ナワリズムの世界を技法を通して解説しているもの。
ちなみに著者は
瞑想中にカスタネダの系統の呪術師から教えを授かったとされていますが、現在のカスタネダ関連団体との関係を否定していることもあり、「自称」と付けさせてもらいます。
とはいえ、内容はカスタネダにハマった人なら夢中で読める内容には変わりありません。
前作もそうだったんですけど、ナワリズムの呪術体系を本人なりの知覚と能力で改めて解説し直された本なので、カスタネダの内容が頭に入っている人なら「お、これは!」と唸ることの連続な、すごい本です。
他にもカスタネダの系譜だと自称するシャーマンはいますが、著者はカスタネダの真骨頂である沈黙、反復、夢見などの本質を鋭く抉り取っている点、明らかに他者を圧倒しています。
で、やはり問題は他のレビュー同様、翻訳の拙さかと。
訳者もあとがきで記しているのですが、訳者が内容の理解がおぼつかないからといって、原文に忠実に訳した=直訳したそのまんまの文章になっていて、正直読むのがとても苦しいです。しかもその「直訳」すら、適切な単語を当てはめていなかったりと、そんな感じの一冊になってしまっています。
理解できないなら、何でおまえはこれを翻訳したんだと、さすがに怒りを覚えた読者はわたしだけではないでしょう(・ω・;)