iPad Air用の物に続けて購入。ペアで使っています。 おしゃれでシンプル〜iPoneを直使いしてるひとにはお勧めです。
[Blu-ray]版より
2005年公開のアメリカ、
オーストラリア合作映画。
監督は『エスター』『アンノウン』のジャウム・コレット=セラ。
1933年、53年に続く3度目の映画化で、制作会社は御存じホラー専門の
ダーク キャッスル・エンターテインメント。
「 百聞は一見に如かず……映画の鉄則だろっ!」
この台詞は、今まで個人的な偏見と予備知識に捉われ、本作を敬遠していた
自分自身に対する反省の念を込めた心の叫びだ。
〈鑑賞前のイメージ〉
お騒がせセレブの代表格
パリス・ヒルトンのお色気を全面に押し出した
「お暇なら観てよね(ウインク)」 的な凡作スラッシャーホラー。
〈鑑賞後のインプレッション〉
美術スタッフが心血を注いだ “ 一大 ホラーエンターテインメント ”!!
無から構築された、ホラーアミューズメントパークさながらの禍々しい
装飾を施した建造物と、スリリングな映像のハーモニーを堪能。
名作オカルトホラーのリメイクとはいえ、中身は、ほぼ別モノ。
異様な雰囲気漂うアメリカンな忘却の田舎町というお決まりの舞台設定ながら、
正統派スラッシャーのプロットを丁重に踏襲し、不快に繋がらない絶妙な
ワクワク交じりのゾクゾク感、ドキドキ感の大盤振る舞い!
スピーディーな攻防劇に、グロ過ぎないスパイシーなショッキングシーン。
ピンポイントで主観カメラに切り替わるのも、臨場感あるアクセントとして◯。
殺人鬼の生い立ちから成る不気味な外見や、マニアックな殺戮器具の数々も
インパクト有りで◎(先駆者へのオマージュあり)。
そして、メインディッシュは何と言っても、終盤以降の蝋人形館での最終バトル!
ネタバレ厳禁なので感情表現のみで、お楽しみを。
「いやぁ〜これ……おう、おおおっっ!!」
「凄いなこれ……おおおっっ!!」
………中略………
「かぁ〜……凄いわ、これ……(ある種の感動)」
手作りの質感に拘りまくった
美術スタッフの職人魂に脱帽!
CG合成を最小限に留めたからこそのリアルなヌメヌメ、ドロドロ感。
低予算、短期集中撮影が定説のホラー映画事情を覆す徹底ぶりだ。
気付けば、当の
パリスのサービスショットは
「お色気? あったっけ? ああ、あれね……」
というオマケ程度の
ランジェリーショーで、むしろ印象に残るのは豪快な
絶命シーン。
小柄でグラマーな主演女優 エリシャ・カスバートは、兄貴から薄手の
タンクトップを借りて “大奮闘
アンカー” 状態。
「激高した女性は怖い」と心底感じるビッチな切れっぷりを披露してくれる。
近年主流のヨーロッパ産沈鬱系拷問ホラーに胃もたれ気味なマニアから、
気軽に彼女とじゃれ合いながら楽しみたいというライトファンに至るまで、
幅広い映画ファン層にお勧めできる、適度な怖さと痛快さが共存し、
「後味壮快な定番
ハリウッドホラー、尚も健在!!」
を強烈にアピールする、名立たる名作に肩を並べるエンタメ快作だ。
画質に関して………暗がりで、遠方のディテールや輪郭が多少ぼやけるものの、
火照った肌艶の質感が楽しめる合格ライン。
【音声】 ドルビーデジタル 5.1ch
英語/日本語
ロスレス形式ではないため、気持ちクリアな音域の深みに欠けるが、
サラウンドスピーカーの響き具合は良好。
台詞も聞き取りやすい。
【字幕】 日本語/
英語