キャバレーでの画像、畳部屋での画像、何よりも野川由美子の画像、
全てが魅力的で、モノクロにっかつ好きな自分としては、楽しめました。
しかし。
娼婦(的な)としての主人公は別として、
主人公の過去のトラウマ的な部分、
何よりも、女としての母親&妹の場面に、リ
アリティを感じてしまい
嫌悪感を強くもつ女性も、多いかと思います。
博覧強記で毒舌家の元中尊寺貫主が語る、雑談交じりの教科書には載らない日本史の話。
今東光ならではの日本史裏話が次々に語られ、「えっ、そうなの?」という言葉が自然にでてしまう。ひょっとしたら専門家には良く知られた話なのかもしれないが、少なくとも私は今まで聞いたことがない話ばかりだった。
「
古事記の『蛭子』とは蛭のような子のことではなく、天照大神の兄という意味だ」、「藤原家の人々の祖先は鎌足ではなく不比等、そして不比等は天智天皇の御落胤だ」など、興味深い話が満載。中には「ここまで断言していいのか?」という話もあるものの、日本史への好奇心は否が応にもかきたてられる。
味気ない日本史の話にはもう飽きた、という人にお勧め。