ライブで初めて聴いて衝撃を受けて以来、気になるアーティストです。
正直そこまで好みのサウンドではなかったのですが、異様なほど一曲一曲本当に丁寧に歌う姿には感動しました。
彼は一体どんな事を歌ってるんだろうか?と気になって仕方なく手にしましたが。歌詞がまたとても素晴らしく、この時代にまだこんなSSWが居た事には、信じられなさと、逆にあのライブ時の佇まいを思い出して妙に納得してしまった。
やはり良いだけでなく、とても丁寧な仕事で、面白さとしてはそこがたまに傷でもありますが、こーいうモノは飽きてもきっと手放せないだろーな。
良くも悪くも地味さは保証します。
まだ初めて見たライブ程の感動は音源で味わえていませんが
今後もどんな曲を書くのか期待させてくれる
その価値のある希少なSSWだと思ってます。
英語苦手な人は是非国内盤を!
トラック1(3分31秒)は、ヴァン・モリソン「ムーンダンス」、はっぴいえんど「風をあつめて」、ノラ・ジョーンズ「サンライズ」を思わせるロマンティックで優しい曲。
英語で歌っているほうがロンですが、アレックス・キューバ・バンドのヴォーカルの声とロン・セクスミスの声とはよく似ており、この似た者をデュエットさせたプロデューサーの手腕はなかなかいいんじゃないでしょうか。アレックス・キューバ・バンドがただのキューバ音楽のバンドでないことをうまく提示していると思います。
2(4分24秒)は、かすかに哀愁が漂い、しっとりしたキューバ音楽ですね。午前三時にこの曲に合わせて踊りたい、ってな感じの。1、2あわせて、夜に聴くといいでしょう。
1、2とも、アレックス・キューバ・バンドのファースト・アルバムからのシングル・カットらしいですが、ロマンティックでエキゾチックでも、どこにでもあるようなよさのある一枚、そしてロンのファンということでこのシングルを買ったぼくもアレックス・キューバ・バンドのファースト・アルバムを買いたくなった一枚です。