随分以前テレビ放映で観た時は、2時間弱の編集版だった。非常にハラハラして楽しめたので、今回「ディレクターズ・カット完全版」を観てみたが、間延びしていてイマイチでした。
テレビ放映時カットされていたのは、ショッピングモール内での贅沢生活ぶりや、後半登場する暴走族との無線での交渉シーンくらいで、ゾンビ達との対決シーンには殆ど違いが無かった。僅かにラスト近くの内臓引き千切りシーンが数秒違ったかな〜って程度。『エクソシスト』でも感じたのだが、編集という作業はやはり意味があってやっていること。「完全版」や「ディレクターズカット版」が「最善版」とは限りません。初めて観る人はやはり短い方のバージョン(アルジェント版?)が引き締まっていていいと思います。マニアは是非全部見比べてください。
FPSのゾンビゲームと聞くと、私はマルチプレイで大量のゾンビを倒しまくりヒャッハーするゲームを思い浮かべてしまうのですが、ゾンビUはまさにその対極に位置しますね。
一体のゾンビを倒すだけで精一杯!2体同時にこられたら死を覚悟するぐらいのストイックな難易度、死亡したら拠点に戻り、手持ちの装備はさっきまで操作していた自分(ゾンビ)から取り返さなくてはいけない、他プレイヤーにヒントを残せる非同期型のオンラインシステムなど、まるでARPGのデモンズソウルをFPSにしたかのような要素を所々で感じます。
またWiiUゲームパッドをロンチ
タイトルで一番上手に使ってるのもこのゾンビUじゃないでしょうか。プレイヤーに渡された生き残る為の道具であるマップやスキャナー、非常用バッグ、これらは全てゲームパッド上で操作をします。つまりTV画面から目を離さなくてはいけない訳で、これが上手く操作キャラとプレイヤー動きにマッチしており、ゲームへの没入感、恐怖感が従来型のコントローラーでは成し得ない程に高めてくれているんですよ。
WiiUゲームパッドの弱点?であるTV画面から一時的にでも目を離さなくてはいけない行為をゲーム性に取り入れたのは流石の一言です!まさかロンチ
タイトルでここまでゲームパッドの特徴を生かしたゲームが出てくるとは思っていませんでした。
このゲームはかなり人を選びます。FPSってだけでも敷居が高いのに、ホラー要素、高い難易度、死んでも何度でもやり直す気概など、ですがそれらが全然OKって人にはWiiUで今のところ一番オススメできるゲームです!
最後に、一度だけ進行不能バグに陥りました。チュートリアル後に訪れる事になるマップで目的を達成しても次の目的が表示されないといったものです。ミーバース(WiiUユーザーのコミュニティのようなモノ)でも同じ症状で詰まっている人を数人見かけたので私だけではないと思います。ゾンビUは難易度毎にセーブデータが一つしか作れないため、このバグが発生した場合データを削除する必要があります。削除しても数十分あれば元の地点に戻れるのでそこまで問題にはなりませんでしたが・・・
メジャーなゲームに比べると古さを感じますが、まぁそれはご愛嬌って事で考えれば十分楽しめるゲームです。
それにしても海外の人が作るキャラって人形みたいなのだろう?