日本独自の編集盤。というと、安っぽくなってしまいますが、そんな事はありません。USの1stヴァージョンにシングルつきというお祭り騒ぎのようなセットです。入手困難だったシングル曲やUK盤には収められていなかった曲が収録されていた事もあり、発売当時はすごい騒ぎでした。
今回の紙ジャケ化では、シングルも別CDとしてつくと言う事で、一番に楽しみにしているものです。
この、少し馬鹿にしたような
ジャケット、いかにもクラッシュ。バカでも楽器が弾けなくてもとにかく声を上げなければならない!なんて、あの頃がよみがえり、あらためてすさまじい時代だったなあと思います。
とにかく長い。約3時間。おまけに、盛り上げかたがヘタというか、しまりなく、ダラダラと続いていくというか。これを映画館で見たら、たまらなかったろう。でも、家で、ヒマなときに、ぼうっと見てる分には、なかなかいいのではないか、と思う。飛行機の戦闘シーンは、いままで見た映画のなかでは、一番リアルだったし、
ハワイの風景もすばらしかった。主人公たちのじれったい恋愛も、だらだら見るぶんには、テンポがあう。映画館で見るよりは、家で、なにか手仕事でもしながら、のんびりと見るのがオススメ。
まさに「もう一つのパール・ハーバー」だ。
本書は、第二次大戦の開始直後に、日本軍が圧倒的な空軍力をもって
オーストラリアのダーウィンという都市を爆撃した際の詳細な記録である。
第二次大戦において日本が加害者である出来事の一つにパール・ハーバーがあることは、ほとんどの日本人が知っている。しかしそのすぐ後に、同様の空襲をダーウィンに行ったことを、どれほどの人が知っているだろうか。私は本書を読むまで、その事実はまったく知らなかった。
日本軍によるダーウィン空襲を、おもに
オーストラリアの視点から、さまざまな資料を精査して再現したのが本書である。空襲のリアルさが伝わってくる。
日本で「空襲」というと、日本が空襲「された」話がほとんどだが、日本も空襲「して」いた事実にも目を向ける必要があるだろう。
どの国でもそうなのだろうが、自国が被害者となった歴史には多くの目が注がれるが、加害者となった歴史はあまり注目されない。
たとえば日本でも、原爆の被害に対しては毎年注目が集まり、欧米(とくにアメリカ)の人が原爆の悲惨さを見て涙するシーンなどは、よくテレビでも取り上げられている。しかし一方で、何人の日本人が(たとえば)南京を訪れ、南京大虐殺の悲惨さに涙しただろうか。私が知らないだけでそういう人はたくさんいるのかもしれないが、それを報じたマスコミはどれだけあるのだろうか。
原爆に対するアメリカの反省を促すことはもちろん必要だが、自分たちの行いにも目を向ける必要があるのではないか。私は戦争報道を見聞きすると、このようなことを思う。
その意味でダーウィン空襲は、あまり知られていない事実だけに、日本人も比較的フラットな立場で本書を読めるのではないだろうか。加害者としての日本を知るには好適な本だと言えるだろう。
パール・ハーバーがあれほどまでに知られているのに対し、ダーウィンがまったく知られていないのはなぜか。本書を読むとよく分かる。その最大の理由は、被害者(
オーストラリア)側が、この事実を隠したいと考えたからだ。
歴史の記録は、そのときどきの世論や政治によって、いかようにも変わっていくことが改めて理解できる。
私はアメリカが嫌いなわけではない。
だがこの映画(と称するのもどうか?)は酷すぎる。
破綻したストーリー、無駄に予算を投入したCG、
一考すらされていない歴史考証、よく分からない宣伝…。
まさしく悪しき
ハリウッドが凝縮された逸品で、
アメリカ人の歪んだ日本観を垣間見ることができる。
これは映画ではない。
アメリカの負の部分をうかがう為の資料だ。
その意味では間違いなく☆五つ。
言うまでもなく映画としての出来は論外中の論外。
…これって載るのかなぁ?