正義がなにかを結局分からないままでも、以蔵が斬りつづけ、生を全うした姿を見終えて、「なんて惨い時代なんだ」という感想だけが残る舞台ではない気がします。
登場人物たちが、怒りと悲しみと絶望に振り回されながらも、生き生きと動き回る姿は、自分と全く別世界の人には感じられない。
政治も社会も、背景は現代と全く違うけれど、
「もがき苦しみながらも、自分の運命を受け入れる」
そんな潔さを、森田さん演じる以蔵を始め、登場人物たちから受け止めた舞台でした。
この舞台で、以蔵役の森田さんは“俳優・
森田剛”の奥行きを魅せています。
テレビのお茶目な姿、コンサートでの格好良さとは程遠い、泥くささは“以蔵”そのもの。
どこか幼く不器用な生き方に、彼にしか出せない憂いを感じ取れると思います。“俳優・
森田剛さん”に、今後も期待です☆
また、半平太役の田辺誠一さんは、自分の正義のためにゆるがない厳しさを、どこか「嫌な奴(苦笑)」を漂わせ演じています。普段、二枚目ないしは面白キャラの演技を多く見かけますので、そのギャップも見ものです(役作りのために体格がよくなっている!)。
ちなみに、池田さん演じる龍馬は、好きにならずにいられない破天荒っぷりですよ(^^*)
ジャニーズ座長だから・・・などと言わず、是非男性に見て頂きたいです。きっと、心揺さぶられると思います。
新感線はすごい。
森田剛がこれまたすごい!!。元々ファンでも何でもなかったけど、これを見て、役者としての
森田剛に一目置いています。ジャニーズファンでない人程、見る価値大。