有名な映画だが、見るまではサスペンスだということも知りませんでした。3つ数えろというのはギャングが脅しに使うセリフだそう。冒頭から次々に人が死んで、最期はどう終わるのかちょっとはらはらしました。特に変わった仕掛けがあるわけではないけれど、先が気になる話でした。
非常に込み入った長いストーリー。原作の小説を読んだことはないが、筋をつかむのは難しいのではなかろうか。よく映画に起こしたものだと思う。製作者が原作にいかに惚れ込んでいたかが分かる。
映画の原題、The Big Sleep に対して、邦題は「3つ数えろ」。小説の原作より上手いネーミングだと思う。
時に口角を上げたり、ひらめいた時のボガードの仕草が印象的。
本の
タイトル『三つ数えろ』はご存知のとおり
1946年のアメリカ合衆国の映画。レイモンド・チャンドラーの『大いなる眠り』を
ハワード・ホークスが映画化したサスペンス。プロットが大変込み入っていることでも有名である。
僕はこういう本が企画されると必ずさがすのが『天井桟敷の人々』を推薦する人がいるかいないかである。
『天井桟敷の人々』は、第二次世界大戦中、ヴィシー政権下の
フランスで製作された映画。
製作期間3年3ヵ月、当時としては破格の製作費16億円をかけて作られた。
各国の映画評論家から高い評価を受ける作品でもある。
だが、僕にはどこが面白いか全くわからない作品でもある。
でもってやはりいました。どの監督かはお楽しみ。
で僕も本書の中から支持する3人の映画監督を選んでおきます。
周防正行、井筒和幸、若松孝二。
文句なしに格好いいですね、ボギー。
ストーリーとしては、ちょっと難解なのですがボギーとバコールの夫婦コンビが出ているだけで満足いく作品です。
チャンドラーの原作に、
ノーベル賞作家のフォークナーが脚色に名を連ねています。
やっぱりフィリップ・マーローはボギーの当たり役ですね。