サウンドの隅々まで神経が行き届いてるかのような楽曲。
喜怒哀楽に憎悪を加えた歌詞。
切なくとも、暴力的とも、喜劇的とも聴こえる歌唱。
聴き進むにつれ、臨界点に向かっていくかのようなアルバム構成。
サウンドエンジニアを何人も用意した
メジャーらしい、お金のかかった音作り。
と、まあ色々分析してみたりするのですが。
僕はこのアルバムを聴いていて涙がこぼれました。
彼らのアルバムを買うのはこれが初めてです。
人生も半ばを過ぎ、家族を得て、両親もいなくなって、友人達は口々に自分の健康問題や仕事問題を語りだす。
そんな日常にそっと寄り添ってくれる、ごく当たり前の感情がむき出しになったアルバムだと思います。
リユニオンやラストバージンは、そんな今の僕の心を強く揺さぶりました。
人生ここまでよくやってきたなぁ、とか感慨を持ってる人は是非聴いてみてください。
傑作です。