小泉元首相の音楽に対する熱い思いが伝わってくる。政治家としての小泉首相はあらゆる場面で語られるが、趣味を語ることで素顔を垣間見れたように思う。クラシック音楽の話しが大半を占めていますが中学時代の思い出、XJAPAN,カラオケの話しもあり音楽にあまり詳しいという人でなくても楽しく読める。
ハワイの友情ストーリーを交えた大変ユーモアに迫力さえ感じる作品。洋子が国際線のOJTで
ハワイへ行き、現地のアロハの精神を学びますが、そこでまたひと悶着。なんだか、「
のだめカンタービレ」で使われた手法が随所に見られました。まず、洋子が
ハワイへと言う場面では、現地できっと楽しいことが待っているんだろうなあ。と想像させる絵が効果的でした。カンタービレでもありましたっけ。また、小泉幸太郎がいかに浮気性であることを、「八つ又のおろち」でしたっけ。そんな雰囲気を一幅の名画にした努力は、前作にはない光景でした。洋子の性格からこれはありかなと、思いました。だんだん、洋子を信頼する、現地の少女、錦戸まで来て、もう世界的かな。そして、なんと言っても
ハワイの美しい風景。感動的でした。
自分も海外に行ってみたいと思わせるような秀作でした。