この5年ほど小山田いく(こもろすみれ姫)先生の作品とほとんど出会っていなかった(あ、先生、毎年
年賀状ありがとうございます。この
年賀状の絵が「作品」というぐらい疎遠になってしまっていました)。
小山田いく先生のファンクラブで「こもろすみれ姫」を知り、とりあえずステッカーを購入。
本当はTシャツも欲しかったのだが、着る勇気もないし、なぜか送料がやたらと高い。
Tシャツもメール便の価格で送れるはずなのが気に入らず購入は止めました。
小山田ファンの方ならぜひともステッカーぐらいは・・・。
注文してから3日目にしっかりとした封筒に入って届きました。
初めてHelloを聴いた時の衝撃から、もう15年、やっと15年。
人生を変える音楽という物は存在すると言うことを、身をもって体験しました。
小山田の
英語発音が下手だとか、演奏が下手だとか、そういうことは一切関係なくて
彼らが作り出してた音楽とその周りの空気というか、空間、センス、全てが特別でした。
たぶん彼らの音楽は、10代後半の人生でもかなり特殊なある一時期に聴くことで、
より強力にその力を発揮する気がします。約束しないでも友達に会える学校生活、
利害関係のない友人関係、学校というシステム化された時間と、放課後という解放された
時間の積み重ねの日々。そんな人生の限られた短い時間に、彼らの音楽や思想は
ぴったりと重なってきます。
甘くとろけるようで、しかし力強く、しっかりしていて、それでいて、暴力的でもある
メロディと、奇跡としか思えない日常的で、若々しくて、世俗的で、計算され尽くされていて、
でも隙だらけで忘れられない歌詞。
晴れの日も雨の日も、風の強い日も、気持ちの良い春の朝にも、けだるい夏の昼下がりにも、
さわやかな秋の夕方にも、ピンとした冬の夜にも、どんな時でもいつまでも聴いていたい
曲ばかりです。
日本にこの様な音楽が生まれたことを、我々日本人は決しては忘れてはいけないと思います。
と言う感じで、15年経っても冷静に理性を失わせてくれる力を失っていない作品です。