毒舌・仏教入門 (集英社文庫)
もともと、昔の本を読むにあたって宗教知識ってのは欠かせないなぁとは思っていて、タイトルだけで読んでみたです。今東光ってヒトの存在も薄々は知ってたけど具体的には知らなかったし。そういう人間にとっては、「自己弁護のツールとして『仏教』を得たけったいなおっさん」と見えてしまうです。講話をテキスト化したものなんだけど、こーいう方の話ってのは実際聴かないとおもしろさは分からないだろうし、人柄や口調を知ってる上で読むならいいんだろうけど、初見のヒトにはさほどの魅力を感じないんじゃないかと。つか感じなかった。今氏の責任じゃないだろうなとは思うけど。
断片的な知識は得られても、文庫本一冊で気楽に仏教を知ろうというのが虫がいいわな。
毒舌日本史 (文春文庫)
和尚の深遠な学識と独特の文体で、読む側を決してあきさせません。
歴史好きには勿論お勧めの一冊です。ですが、できることなら大学受験の日本史受験生に読んでもらいたいです。
なかなか想像しづらい歴史上の出来事を、この本を通じて立体的に知ることができ、受験知識に広がりができるのではないでしょうか。
こんな目的で本を読むと、今和尚からは「この馬鹿野郎!」と言われそうですが(汗)。
歴史に詳しくない人でも楽しめるとは思いますが、理解するためには前提知識が必要なので少々ハードルが高いかもしれません。