日野自動車のすべて (GEIBUN MOOKS No.718) (GEIBUN MOOKS 718 トラックメーカーアーカイブ vol.)
日野自動車の歴史を振り返っている本だが、
こういう本はたいてい字で創業以来を年表のように記していくのかと思いきや、
それだけでなく、トラックの各種類の、70年代とかのカラー写真が満載!
こういう記録写真が会社に残っているのも貴重だが、
本の後半はデコトラ集!これって、全部、一般のマニアの人のだよね。
しかも、かなり昔からの、こんな写真が現存していることも驚きだが、
それが一冊の本になって出版されるなんて。
買う人がいるのか。俺は買ったけど。
しかもvol.1になっている。他のトラックメーカーの、
こういう「写真集」が続々と発売されるのか。本当かな。
こんな本があるなんて。すごいです。
FAVORITE THINGS
表題通りのベスト盤としては、『ALL OF THE BEST:HOME GROWN』(1997年)なども存在するが、後年のベスト盤は意外と中古店頭で目にする機会が無く、むしろ(リリース年の古い)こちらの方が入手し易い。
所謂1枚モノであるが故、収録曲に関する不満を感じる御仁が居られるかも知れないが、比較的廉価で入手可能であり、入門盤として聴いてみる価値が有ると思われる。
トミカ No.108 日野 はしご付消防車 (箱)
2歳になったばかりの息子は、まだあまり実物の消防車は見たことがありません。
実物は消防署内で停まっているものを、後は絵本(「はしれ はしごしゃ」)で梯子が伸びる様子を見たり、乗り物図鑑で見る程度。
でも、この梯子車、かなり梯子が伸びるし回転もするので、息子は興奮して絵本や図鑑の写真に照らし合わせて「同じ!」と大喜びしています。
大人目線だと全体的に作りがちゃちかな、もう少し細かいところが精巧だといいなとも思いますが、子供が喜ぶならそれで良しです。
梯子部分はプラスチックなので、あまり雑に伸ばしたり引っ込めたりしているといつか折れてしまわないかちょっと心配ですが、梯子を伸ばしては冷蔵庫や本棚に立てかけて遊んでいる様子は微笑ましいです。
梯子の先に消防隊員が乗りこむバスケットがついてたら、尚のこと文句なしですね。
日野自動車の100年―世界初の技術に挑戦しつづけるメーカー
一般の社史と違って、一般書として刊行された『日野自動車の100年』。
表紙をめくるとすぐに飛び込んでくるのは歴代エンブレムの一覧。バストラックからコンテッサ、コンマースのエンブレムまで、様々なウイングマークが並んでいて嬉しくなる。
工場拡張の歴史や業績の推移、役員の顔ぶれや福利厚生施設といった、いわゆる社史のテンプレート的な部分を一切割愛し、製品史と技術発達史に特化したところにこの本の特色が現れている。いろいろな社史を読んできたが、ビジュアル化もここまで来たか…と思わずにはいられない。
100年という節目の刊行だけあって「昭和○○年以前の歩みは前回発行した○○年史を参照されたい」というガッカリする展開も、もちろんない。
創業100年となるのは前身の東京瓦斯工業の創業からのカウントであり、ガスデン時代の貴重な写真がふんだんに紹介されているのが特筆すべきことだ。とくに情報の少なかった陸軍の非装甲軍用車の資料としては一級のものだろう。
戦前に世界記録を樹立した東大の航研機から、三井精機のオート三輪オリエント(販売は日野)、トヨタハイラックス(製造は日野)に至るまで、細大漏らすことなく紹介してあるのには、感心するほかない。
もちろん、読者の最大の関心であろう、トラックに関しても「ミケロッティデザインのトラックキャビン」、「北米で活躍したピートブロックのコンテッサと日野レンジャー」など、期待を遥かに超える内容であった。バスについては、車体メーカーの担当する領域が多いためか、ややあっさりした印象だ。
一気に最後のページに達してしまい、読み飛ばすようなページがなかったことを物足りなく感じてしまったのは、欲深さ故だろう。満足度の高い一冊。
改革者 挫折を超えて―トヨタでのグローバル対応、日野での経営再建 技術革新、経営革新へ向けた挑戦の軌跡
トヨタ自動車の元副社長、日野自動車の元社長の回顧録です。
改革に向けて猛進する熱い心に、自分も励まされるような良書でした。
筆者が、自分の意に添わない人事異動されても、決して腐らず、そして知らない世界だからと言って、決してひるまずに、目の前の課題の克服に猛進する姿勢は、やはり仕事人としての基本を思い起こさせてくれました。
特に日野自動車に転出されてから、それまでトラック製造ではやむを得ないとされて放置されてきた、非効率的な古いやり方に、果敢にメスを入れていく最後のあたりのエピソードは、実に参考になります。
自動車開発秘話として心に残るエピソードが、ところどころに散りばめてあります。
欧米に追いつけ追い越せの時代、鋳造技術を確立するため、米国の工場を見学した際、わざとハンカチを落として、鋳造用の砂を持ち帰って分析することで、その技術を完成させた等。
改善に向けてのひたむきな執念。泥臭さ。その大切さを改めて感じました。