六番目の小夜子
恩田さんの作品は途中までは面白く読めるのですが、謎が最後まではっきりとせず、今ひとつすっきりしないと思うのは私だけでしょうか?
この小説も、ある高校を舞台に繰り広げられますが、ホラーなのか、青春物なのか、どっちつかずのまま。
特にジャンルに拘って読んでいる訳ではありませんが、心に残る物があまり無い。感動したというレビューを読むと年取って感性が鈍ってるのかなと思ってしまう。
mania coba(3)
ここ数年間、いつも金髪にボーダーのシャツという印象しか無い coba のベストアルバム第3段。毎度おなじみ「おしゃれカンケイ」のテーマをはじめ、TVやCMでよく耳にする楽曲のオンパレード。前2作同様、イイトコ取りの作品であることは間違いない。
「所詮はベストアルバム、どうせ以前に発売されたアルバムからピックアップだけなんだろう!」と思いきや、最近のQueen人気にあやかってか「伝説のチャンピオン」が収録されている所も興味深い。おまけに、ちゃんとcobaワールドになっていて、うーん、coba侮り難し。
coba マニアはもちろんであるが、cobaの曲をちゃんと聞いたことがないビギナーの最初の1枚にもどうぞ。
六番目の小夜子 第3章 [DVD]
原作を先に読んでいましたが、十分楽しめました。原作とは異なるストーリーでしたが、物語の後半に次々と謎が明らかになっていくところは圧巻で、第一級の学園ミステリーと言えると思います。また青春ドラマとしても大傑作の部類です。配役や演技も素晴らしかったです。
麦の海に沈む果実 (講談社文庫)
二月二十八日。水野理瀬は湿原に囲まれた全寮制の学園に転入する。生徒たちは「三月の国」以外の侵入者を恐れていた。その学園には、三月以外にやってくる転入生は学園を破滅に導くという伝説があったのだ。
湿原の中の閉塞的な学園で起きる、不可解な失踪事件に巻き込まれてしまう主人公の話。
とにかく夢中になって一日で読んでしまいました。それくらいはまってしまいます。甘ったるくてどこか憂いをおびたような雰囲気の中で、独特なミステリーが味わえる魅力的な作品です。
この作品は関連する作品が沢山あるので、以下の作品も読んでみるとさらに面白さが深まると思います。
「三月は深き紅の淵を」
『睡蓮』…「図書室の海」より
『水晶の夜、翡翠の朝』…「殺人鬼の放課後ミステリ・アンソロジー2」より
「黒と茶の幻想」
六番目の小夜子 (新潮文庫)
常に背後に何か迫っているような、常に恐怖の前兆であるかのような、そういうゾクゾクした雰囲気があります。
でも決してホラーなんかじゃない、そんな不思議な話でした。
しかし、はじめの数ページを立ち読みして、「サヨコ伝説」の続きが気になって購入したけれども、
感想としてはいまいち・・・です。
視点となる人物がコロコロ代わり、
作者が無理矢理ストーリーを引っ張っているような感じがしていて
若干独りよがりだったかな、と思います。
「サヨコ伝説」のもつ神秘性が、前半で加藤がカミングアウトしたり秋が鍵をもらったりするあたりで失われてしまいました。
案外あっさり謎が解けたんだな、と。ラストで残された謎が幾つか解けてましたけど、こじつけっぽさも否めません。
なも!んでメインテーマがラブなのか、学園生活なのか、サヨコ伝説なのか、それとも別のことなのか、焦点が絞りきれていなかったように思えます。
けれども全体的に散りばめられたゾクゾク感というか、スリルは真に楽しめました。
「サヨコ」のゲームというモチーフも面白いし。