Simoun (Yuri-Hime COMICS)
巻数が振られてなかったから発売前から気づいた人も多いはず。
そうです、Simounは1冊完結作品。
構成は三話+サイドストーリー8頁(書き下ろし)
話はいたって明解、新人パイロットのアーエルがエースパイロット*1であるネヴィリルに“一緒に飛んで欲しい”*2と願い、ネヴィリルはある事情から“嫌”なのではなく、“怖い”とこれを拒む。
あたしはこんなにあなたと飛びたいと願っているのに…という2人のお話。
百合コミックということですが、情愛や性愛というより、友愛。
「共に空を飛ぶパートナーとしてあなたが好き」とかそんなカンジですね。
あとは、アニメとの比較で言うと、ストーリーはオリジナルです。
キャラの雰囲気も若干違う印象。
かなり初期の草案だけもらって、ある程度自由にやらせてもらってるのかも知れません(連載開始が05年7月の雑誌ですし)。
ちなみに登場人物はアーエル・ネヴィリル・パライエッタ・マミーナ・ロードレアモンだけ。
シムーンで空を飛ぶのもワンシーンのみ。
何か出来事が巻き起こるでもなし、シムーンで飛んだり戦ったりするでもなし。
人と人のドラマに完全に焦点が絞られた作品で、雰囲気や絵柄など世界観が個人的には結構気に入りました。
題材は良いだけにもっと見てみたかったですし、もっと話を広げて連載してもらいたかったですねー。
シムーン〈第2巻〉 (メガミ文庫)
とてもよかったです!1巻に続き、みんなの心情がとてもよく書かれているので『あの時、こう思っていたのかぁ』と感心するばかり…。でも“アニメ”をきちんとみていないと、多少強引でわかりにくいところもあります。しかし最後…エピローグでは、アニメの最終話の続きで少し先がわかります☆最後まで読んで最初のイラストをみると『もうこの頃には戻れないんだ…』と思って切なくなりました。そしてやっぱりフロエ…切ないです。彼女には幸せになってほしかった…。私は“シムーン”という作品に出会えてよかったです!あとはDVDで最後までみたいと思います☆
シムーン〈第1巻〉 (メガミ文庫)
アニメ「Simoun」をノベライズした作品です。著者の岡崎純子さんはアニメには係わっていらっしゃらないのですが、文章内容は、物語にぐいぐいと引き込まれてゆくものがあります。届いてから一気に読み終えてしまいました。
概ねアニメに沿った展開ですが、この小説のみでも十分に楽しめます。
今後の展開は、岡崎さんご本人があとがきに書かれているように、アニメとは違ってくるかもしれません。
続きが待ち遠しくて仕方がありません。
Simoun(シムーン) 9 [DVD]
すべてにおいて『美しい』作品でした!正直、言葉に出来ないほどの衝撃を受けました。
第24話では、ユン&オナシアの切ない恋やネヴィリルの告白で始まり、第25話でコールテンペストの面々が性別を選択、そしてアーエルとネヴィリルの想いがついに通じ合います。
ユンの決意、カイム・アルティの関係の決着、パライエッタの本当の気持ち、ロードレアモンの悟り、モリナスとワポーリフの想い、フロエの想い・・・。それぞれの気持ちをきちんと描いている。こんなにもキャラクター一人一人に成長と思いを描く作品は少ないはずです!
決して少ないわけではないキャラクター達に、こんなにも活躍と見せ場を作っていただき、本当にありがとうございました!
最後の第26話『彼女たちの肖像』は、タイトル通りエピローグです。
リモネやドミヌーラも出てきます!成長したみんなの未来は決して良い未来ではなさそうです。しかし、みんなは、アーエルとネヴィリルという【永遠の少女】を胸に頑張っています!夕焼けの空をバックに朽ち果てたアルクス・プリーマ・・・突然音楽が流れ、踊るアーエルとネヴィリルの幻影・・・。
落書きの場所が映り、そして過ぎると音楽がフッと止まりエンド・・・。
なんて、美しい終わり方なんでしょうか!!
もし、少しでも気になる方は是非、観て下さい!
そういえば、“アーエル”の語源ってリモネなんですかね?
EMOTION the Best Simoun(シムーン) DVD-BOX
深夜アニメというもの自体を見始めたばかりだった自分はシムーンを見て当時とても衝撃を受けました。女性の美しさ、気高さ、気品・・・これでもかと美しく描かれた世界。そんな世界観の中で題材とされる「戦争」、衝撃の展開と結末。これほど背景からラストまで完成されたアニメは最近あまりない気がします。一度はぜひ見て欲しいアニメです。百合シーンが多々あるのですが百合と捉えるより私は先に「美しい」と感じました。キャスト陣も脇役まで豪華絢爛で声優さん目当てで見ても絶対後悔しないと思います。シムーンでの戦闘シーンも見応え十分すぎるほどなのでBlue-rayでの発売も期待しています。