日本でいちばん大切にしたい会社
「こんなこと言っていたら会社は潰れる」
「ここに紹介されているような経営は理想論」
このように言う人も多いと思う
しかし、そもそも経営というのは、理想の具現化ではないのだろうか
一人では叶わない夢を、たくさんの仲間の力を借りて実現するのだ
理想論すら語れない会社や経営者こそ、存在する意味が無いのではないか?
立ち読みで、泣いた!
大切なことはすべて君が教えてくれた [DVD]
その実、王道というよりはラディカルな挑戦をしてきた枠だった。『大切なことはすべて君が教えてくれた』も、そんな月9の精神を受け継いだ作品だと私は思います。 アンモラルな状況を描くことで「信じること」「愛すること」を根本から問いかける、そんなチャレンジングな作品で三浦春馬&戸田恵梨香は、見事にその役を演じ切っていました。 結婚式を3ヶ月後に控える高校教師の柏木修二と上村夏実の美男美女カップルは、誰からも祝福されるはずだった。柏木修二が一夜の過ちを犯すまでは…。真面目で実直な修二は、酔って覚えがなかったとはいえ自分が犯してしまった事の大きさに、男として、人間として、そして、教師として、もがき苦しむ。教師として“正しいこと”を教える身でありながら、一方で完全無欠ではないひとりの人間として過ちを犯してしまうこともある。そんな時心から誠実に問題に向き合おうとするのならば、どんな形で罪を償うべきなのだろうか。誰かを傷付け、誰かを守ることが出来るのならば、誰を傷付け、誰を守るべきなのか…。 一点の染みもない光を背負った人間がある日、陰の世界を知る。果たして光は陰に太刀打ち出来るのだろうか、それとも闇に呑み込まれてしまうのだろうか。表面をなぞれば、それ風の演技も出来るだろう。しかし、それをよしとしないからこそ、20歳の三浦春馬に25歳という年齢差のある役を託したのではないだろうか。そうまでして作り手が伝えたかったこととは? 皆さんも、是非、それをこのドラマを通して、考えてみてください。ちなみに、プロジューサーの増本淳さんはこのタイトルは、山口百恵さんが引退する時に歌った「さよならの向こう側」という曲から、ヒントを得て名付けたそうですが…。
『大切なことはすべて君が教えてくれた』
ちょっと長いけど、きっと良い意味で、フジテレビの「月9」の中に印象の深い作品になると思います。
魔法遣いに大切なこと ~夏のソラ~ 3 [DVD]
動かすことに頓着しない演出はアニメの可能性を押し広げた。都会の群像と個の内省を拾うように実写的背景にカメラを向けた演出法は、ドラマの間(ま)や音楽・環境音に自然と重きが置かれる。演出を含む映像作り全体で実写風を目指したことは、果たして魔法という空想的産物を描くのに釣り合うだろうか? それは杞憂であった。魔法は内的なものの象徴でもある。魔法遣いの描き方が非常にリアル。リアルは語弊があるとしても魔法の使用が厳かに描かれている。呪文を詠唱する上辺の行為や、成し遂げた結果で魔法を描いていないことが「リアル」という所以です。深い洞察とか他者への思いやり。その瞬間に取り沙汰されるのは魔法遣いの真心であり、方法や結果を超越した愛の閃きがもたらす癒し。魔法の使い方を知らなかった豪太が最後に見せるそれは彼の人間的成長を端的に示している。ソラに代表される個人の背景(人や故郷)と、通り過ぎる都会の喧噪の狭間に、揺らめくアイデンティティを浮かび上がらせながら、日々私たちが感じる寄る辺無さや絆への渇望、ノスタルジーに触れる。都会という交差点で絡み合う群像の距離感が秀逸です。フレーム外にある過去や未来という不在の時空への夢想を浮き彫りにする孤独な現在(いま)が澱んだ風景の中に泡のように浮かぶ。ソラの背負う宿命と故に囚われていく在り方。見えにくかった物語の素性が俄に見え出す10話は分岐点になる。ソラの心を研ぎ澄まさずにはおかない父から受け継いだ才能はソラ自身の十字架となった。父親との邂逅を描く旅路。アンゲロプロスの『霧の中の風景』を私は思い出さずにいられない。ソラを見つめる描き手の慈愛。そして、出会う世界との響きあいの中に、希望の灯、時空の超越・存在の証を疑わないソラの凛とした魂の軌跡は、彼女が私たちにかけたとびきりの魔法に違いない。個人的には2008年度ベスト作品の予感がします。