センター街のマリーへ 1 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
著者のいつもながらの軽い絵柄を
良しとするかどうかで評価が分かれそうです。
読みやすく、内容の重みは和らげてくれてますが
それが作品にとって良いことかは難しい所。
ただまぁ、こういう作品は描かれたこと
(作者が新しい分野に挑戦されたこと)に
まず意義があると思うので「浜田ブリトニー先生が描いた」
ということに付加価値を見出せる人なら買って良いと思います。
話題性はあるので、低予算映画化などに
わりと向いてるかも知れません。
また、個人的には
同じスピリッツコミックスのよしみということで
ウシジマくんの真鍋昌平先生に
本作リメイク『センター街のマリーくん編』でも
執筆して頂きたいところですが。
パギャル! 1 (1) (ビッグコミックススペシャル)
内容と絵のバランスが絶妙で、違和感なく読めるところは「本当にギャルが描いたのか?!」と思うほど感心しました(個人的に)。
逆にこの内容で絵が綺麗だと面白くないのでこの絵で丁度良い。
コマ割りだとかデッサンだとか技術的なことは皆無で、そんなことを言ったら始まらない、
“感覚”のみで描かれた漫画。
上手ではないけど、部分部分でちゃんと描けているところがあるのが、なんとも不思議です。
絵に慣れない人は面白くないでしょうが、この微妙さが理解できるコアな人に向いていると言えます。
あの(ある意味)ユル絵で立ち読み推奨という強気な姿勢に驚きました。
浜田ブリトニーの漫画でわかる萌えビジネス (コミックス単行本)
仕事上のニーズから萌えビジネスを学びたいが、今さら実地で体験するには歳をとりすぎてしまった人を主な対象として、現代日本社会に広がる萌えビジネスの実態を、俯瞰的に網羅して紹介した本。
1 アキバのショップ 2 コミックマーケット 3 同人誌 4 萌えスロ萌えパチ 5 深夜アニメ鑑賞会 6 漫画専門学校 7 ネコミミ萌え
実地に体験する著者を追いながら、読者に萌えビジネスの世界を知ってもらうという構成で、「人生について深く考えていないギャル漫画家と、人生どん詰まりで何もかもどうでもよくなっている編集者だから生み出せた刺激的な内容」とまえがきにあるが、刺激的かどうか微妙な感じがする。
テレビ番組で、目の整形手術を受ける決心をした著者が、電話で母親と真剣に話す姿や、トーク番組で思わず優しい言葉使いが出てしまった姿などから、自称二十歳のままの著者は、「人生について深く考えていない人」ではないと思う。