ドイツ軍装備大図鑑: 制服・兵器から日用品まで
とかく制服や兵器類に興味が行きがちですが、本件のような日常品に重点を置いた資料は少ないのではないでしょうか?どのように戦火をくぐりぬけ、いかに生活したかを知る資料にいかがでしょうか?
アラトリステ スペシャル・エディション [DVD]
「誇り」は本作にとって重要なキーワードです。仲間たちから「隊長」と呼ばれるアラトリステが、実際は貧しいヒラの傭兵(雇われ兵士)なのも、理不尽な権力者に対して平然と剣を抜く頑固者なればこそ。なによりも名誉を重んじるのは、スペインの国民性だそうで、恋人の女優マリアから結婚話を持ちかけられた時も、娼婦のヒモに近い立場になることを潔しとせず、即座に断ってしまいます。
もし結婚したら、妻に近づく最初の男を切り殺し、逃げ隠れせずに殺人罪で処刑されると言うアラトリステ。対するマリアもトップ女優の地位を保つために、有力なパトロン(愛人)達が必要です。愛し合いながら互いに譲れず、すれ違う二人の悲恋は、男臭いドラマの哀しい彩りです。
主演のヴィゴ・モーテンセンは本作を「サムライの映画だ」と語っています。義侠心にあふれる兵士たちは、薄汚くとも皆、勇敢です。
なぜスペイン軍がフランドル(オランダ)で戦っているのか。なぜフランスとも戦うことになるかなど、史実に基づくストーリー展開は、予備知識がないと戸惑うかも知れません。
しかし、例えば戦国の下級武士の半生を2時間強で辿ると思えば、それぞれの戦闘シーンは「関ヶ原」や「大阪の役」です。主君や国が掲げる大義ではなく、ただ共に立つ戦友のために闘い続ける無名の侍たち。そう見ると、より良くドラマに集中することが出来ました。
結婚を断り、安楽な生活を棒に振ったものの、恋人マリアを想う気持ちの深さだけは伝えたい…仕事の報酬として手に入れた高価な金鎖を、美しいネックレスと交換した時、アラトリステはベッドまで質に入れ、土間に寝るほど困窮していました。それでも全額を贈り物に使い切る、それもまた男の心意気。
誇り高くクール、しかし内面は熱い男の生き様が、切なくも魅力的な「時代劇」です。
ウエルカム! ヘブン [DVD]
ペネロペ・クロスは何に目標をおいているのではしょうか。SEXY路線、可愛い子ちゃん路線もあるのでしょうが、この映画ではコメディーですが演技派を目指しています。そんな努力が表れています。永遠のマリア・カラスに主演したファニー・アルダン等の共演者のレベルも十分で見るべき映画に仕上がっています。
見て、聴いて知る、フラメンコ・ガイド「フラメンコ A to Z」 [DVD]
現地での取材でまじめにレポートして作成された感があり、本場の雰囲気は伝わりますが、先ずはフラメンコの踊りを観て楽しみたい!と思っている人には、期待はずれかもしれません。説明的な内容とカンテ(唄)がメインに収録されていることをお伝えします。
しかし、フラメンコを深く親しむ為には、カンテ(唄)が軸になるということなので、理解を深める為にも観ておいて良かったと思います。知識を広める為にはいいと思いますが、金額とのつり合いには少し疑問が残ります。
Ese dia va a llegar
アルデンチンのギタリストが奏でるブラジル音楽。本人はバーデン・パウェルに触発されたと言ってるようですが、バーデンのような激しさはありません。
涼しげなクールで乾いたギター。ソフトな女性スキャット。スタイリッシュな仕上がりになっています。カフェ音楽好きも楽しめると思います。
アグスティンはファーストもオススメです。