Brilliant
黄金期サウンドは、健在です。
さすがに、ミッジ・ユーロのハイトーンは当時そのままにという訳にはいきませんが、それだけに円熟度を増している感が大きいです。
30年近く前のニューロマンブームに一時でも戻ることの出来る大いに意味ある一枚だと思います。
ただ、決して古さを感じたり、過去にしがみついている感はありません。
これから大いに進んで欲しいと思います。
The Very Best of Ultravox
今までアルバムをじっくり聴いたことはないバンドだけど、1曲1曲は聴いたことのある曲ばかり。
とにかくメロディーがキャッチーで古さを感じさせない。
#Reap the wild wind, #Love's great adventure のようなカラフルな曲から#Viennaや#Lamentのようなモノクロな感じまで、80'sに留まらない名曲揃い。
それでいて変わらず全体に確実に漂っているUKバンドの香り。
これはDepeche ModeやSimple Mindsに引き継がれていると思う。
PVが17曲も入ってこの値段はお買い得。初期の画質も悪くない。
Collection [VHS] [Import]
第2期ウルヴォのPV集。
何故かリープザワイルドウィンドのみ12inchバージョンです。
ほぼ全てドラマ仕立てになってます。
有名になる代わりにピアース・ブロスナン似の悪魔?と契約を交わす聖歌のPVや原子力発電所事故の恐怖(チェルノブイリより前なんですよ。これ)をテーマにしたダンシング…など素晴らし過ぎる出来映えです。
ちなみにウルヴォの中ではいなくていいと思われがちな最年長メンバーのクリス・クロス氏は実はこれらのPVの監督なんです。映像の中でも一番張り切って演技してます。
蛇足ながらトリビア…餓狼伝説というゲームの英国代表選手ビリー・カーンの名はこのバンドのビリー・カーリーとウォーレン・カーンを足して割った名です。製作者がファンだったんでしょうね(笑)
YMONHK [Blu-ray]
美麗な画質に高音質、本作ほどBlu-rayのありがたみを認識できるモノはない。
しかも放送ではカットされていた曲までしっかり収録されている。
個人的にはそのカットされた中の「体操」がこの日最高の出来だと思うがいかがだろう?
あと放送ではぶつ切り収録となっていた温泉宿(という体)でのトークも続けて収録。
これも放送にはのっていなかった部分が散見されることから完全収録なのかもしれない。
ただ完全収録であるが故に少々冗長になっている感も否めない。
そこはNHKの放送時の編集が非常に優秀であったということなんだろう。
ファンはエアチェックした放送と本作、両方所有して楽しむのが最善策ではないだろうか。
Ultravox
オリジナル・パンクがニューウェーヴに変わる刹那をとらえた奇跡的なデビュー作。
プロデュースがその後、数々のニューウェーヴ名盤を手がけることになるイーノというのがまた示唆的。
(1)に代表される熱狂と(日本初リリース時の邦題は「狂熱の街角」だった)、(4)(6)のクールネスとの鮮やかな対比よ。
今作のハイライトはエレクトリック・ヴァイオリンの響きも美しい(8)と、対照的に弾き語りといっていいほど簡素なサウンドにのって歌われる(9)
この時点のジョン・フォックスは紛れも無い天才だった。