四方遊戯 遠藤達哉短編集 (ジャンプコミックス)
ストーリーがワンパターンだったり
どこかで読んだ/見たキャラや展開であっても
少年マンガの王道であるワクワクドキドキする気持ちと
画面から溢れんばかりの躍動感があれば他は瑣末なこと。
本書収録の四短編は、荒削りな部分も目に付くが
その欠点を補って余りある原石のきらめきを
随所に感じることができる。
月華美刃 5 (ジャンプコミックス)
最後の最後だけ、少し、打ち切りだろうか?と思わされる展開がありましたが、
それでも、最近読んだ中でもトップクラスの面白さと風呂敷のたたみ方だったと思います。
特に後日談にあたる最終話は本当にみんな、しあわせそうで、ここまで読んでよかったな、と思いました。
作者さん、お疲れ様でした。
次の作品を楽しみにしています。
月華美刃 1 (ジャンプコミックス)
実は創刊から毎号「SQ」を買っているのですが、
この作者の前作「TISTA」は全く読んでいませんでした。
何かこうぱっと見で生理的に見たいと思わなかったからなのですが、
(一生懸命描いてるであろう作者さんには失礼かと思いますが・・・)
正直、後から同じ作者と知ってあれ〜っと思いました(苦笑)
この「月華美刃」は面白いです。
話の内容は「かぐや姫」を「現代的なSF物語」として解釈し直した感じになってます。
ちょっとした行き違いから母親の愛情を信じられなくなり、
皇族である事を疎ましくすら感じてた多感な年頃の女の子が、
母親の本当の気持ちを知って責任感に目覚めた所でクーデターが勃発、
たった独りで月から地球に逐われてしまいます。
その後、カグヤが月、というか母親を取り戻す為に奮闘する日々が話の軸になって行きます。
物語全編通して、主人公であるカグヤの周辺に居る人物がとても生き生きとしてて、
魅力的なのもこの物語のセールスポイントかもしれません。
(・・・中には個性的過ぎて変態の領域に踏み込んでるのも多々居ますけどネ(汗))
個人的に好ポイントなのはココで、
この手の漫画には「付き物」の美形の男キャラがほとんど出て来ない点。
一部の例外を除いてカグヤの周辺に居るのは男も女も「普通の人」ばっかりです。
(話が進めば普通じゃない?美形も出て来ますがw)
欲を言えばもうちょっとテンポが良ければもっと良い感じになると思うんですけどね。
カグヤの母である銀后や父親役?のシシマロのその後とか気になってしょうがなかったです。