赤ひげ ディレクターズカット 完全版 [VHS]
昨年の年末に放送されたドラマスペシャル。主役の赤ひげは三船敏郎さんから、江口洋介さんへ。やってきた医者役は加山雄三さんから、伊藤英明さんへと変更されています。どこかで見たようなキャストですが。他にも鈴木杏さんや長谷川京子さんなども出演しています。俺はオリジナルを見たことは無いですが、十分楽しめました。赤ひげが懸命に患者を救おうとしていることが伝わってきました。(関係無いですが、ハセキョーは綺麗でした)完全版ということで未公開映像があるようです。絶対見てみたいです。おすすめですよ!
NHK大河ドラマ総集編DVD 樅の木は残った
このドラマの放送当時は、子供には少々、難解な「お家騒動」を題材にしていたこともあり、私には内容は殆ど記憶に残っておりませんでした。
それでいて、大人たちの間では知名度が高かったようで、タイトルだけは知っていましたが、何年か経った後、祖父に「あの番組は誰が主人公だったの?」と聞いたところ、「ハラダカイ」とのこと。
「それ誰??」と。
後年になり、それが山本周五郎の代表作だと知りましたが、当時、どうして、タイトルが私の記憶に残るほど大人達の口の端にのぼっていたのか、一度、機会が有れば見てみたいと思っておりました。
この当時、ある大企業の社長さんが、大変、判断に迷うことがあり、当時の財界の大御所にして吉田茂の親友でもあった宮島清次'カ氏を尋ねたところ、氏は、苦悩するその方に対して、「私のような老骨を訪ねるひまがあったら、この本を読むのだな」と言って、この本を差し出したと言います。
宮島氏はさらに、「この本を読むにつけ、迷いは消滅。無心に決断を下すことができる」とつけ加えたとも言いますが、ただ、見終えた後の感想を言えば、まあ、総集編ゆえに、なかなか、わかりにくい面もあったのでしょう、私には当時の大人たちほどには共感できませんでした。
まず、これもかなり穿った見方をした作品かなと。
私の歴史というものについての考え方は、深読みするべきではない・・・というものです。
だって、歴史なんて見ようと思えば、どういう風にでも見えるものですよ。
特に、人の内心とか本心などというものは、取りようによっては、どうにでもとれるものであり、となれば、それをむりやり、ねじ曲げて解釈しいているときりがない・・・と。
となれば、私は歴史というものは、(発掘された「物」のような、具体的なものが第一でしょうが)そこに至る行動だけを、注意深くつなぎ合わせていくしかないのではないかと思っております。
SABU~さぶ~ [DVD]
内容が内容なだけに映像が綺麗過ぎるんじゃない?とは思ったけど、
楽しめたんでいいです。
ただ、三池監督がこれからこういう作品ばかり撮る様になるのは、
僕にとってはあまり喜ばしい事ではないです。
『オーディション』や『Dead Or Alive』見たいなグロい作品も撮って、
こういう作品(『アンドロメディア』とか?)も撮る
節操のない監督でいて欲しいと思うわけですよ。
さぶ (新潮文庫)
初めてこのの作品を手にしたのは、中学2年生の時だった。
母が昔読んでいたという、それだけの理由で何気なく手にしたのだった。
読み始めてまもなく、私はあっという間にこの物語の中にのめりこんでいった。
それまではあまり馴染みのない時代設定であったにもかかわらず、
この物語の魅力はそんなことをすっかり忘れさせ、私を引きずりこんだのだった。
そしてやってきた、物語のクライマックス。
あっというどんでん返しに、私の心は震えた。
そこには、人の本当の弱さ、強さが全て込められていたのだ。
私の世界は、その視点は、そこから一瞬にして角度を変えたといっても
決して過言ではない。
私は読み終えた直後の、あまりにも強烈な余韻のために、眠れない朝を
迎えたことを憶えている。
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)
続きを読みたくてウズウズ・・・・・・3巻があっという間でした。
登場人物たちの強い思いがじんじん伝わってきて、電車の中で読みふけりながら、なんど目を赤くしたことか。
主人公の原田甲斐が全面的に正しいとは思わないけれど、易きに屈せず黙々と信念を貫きとおす原田に心を打たれずにはいられません。なぜ原田はそこまで貫けるのか、と。なぜ自分はそうなれないのか、と。
NHKの「プロジェクトX」でぼろぼろ涙した人は、山本周五郎でも涙をこらえきれないこと請け合いです。