GEI-SYAーお座敷で逢えたらー 4 (フラワーコミックスアルファ)
他にもこの作者の作品を読まれていたらなんとなくわかると思いますが
今回も期待を裏切らないいつもどおりの最終巻でした。
そして、和国さんのシニカルさはやっぱり健在でした。
プチエゴイスト 1 (小学館文庫)
広田玉手はのファッション雑誌編集部で働くキャリアウーマン。仕事を辞めて結婚して欲しいとプロポーズしてきた男をふった経験あり!
毎日マンションに帰っても寝るだけの生活に嫁が欲し~と思い立つ。そんなある日、売れっ子青年漫画家マイナスイオンのメシスタント(飯アシスタント)、一(にのまえ)良人に出会う。彼の作る手料理は天使の手料理!「婿をめとらば飯炊けて」を合言葉に良人との愛に燃える玉手。・・・のはずだった・・・
秋里和国先生お得意のテンポよいラブコメ。ちょっとHで笑えるストーリーです。登場人物も個性的な人物ばかりで先へ先へと読みたくなること間違いなし!
Jazz‐Tango (小学館文庫 (あA-23))
この物語の結末を読んだ瞬間に私の脊髄を駆け抜けた感情を何と呼べば良いのか・・・
全く判らなくて、しばし呆然自失してしまった。
一番近いのは『戦慄』だと想われる。
だが、そんな単語ごときでは到底言い表せない。
この舌の上に残るイヤな苦味、
まるで足元がガラガラと崩れてしまいそうな『絶望感』
そしてホラー小説の様な『恐怖感』さえ在る。
私には兄弟姉妹はいないが、
もしも自分が天王丸の様に不幸のどん底にいたとして、
自分と同じ遺伝子を持った者が、何の苦労も無い恵まれた幸せな日常を謳歌しているのを瞳の前で見たら、やはりそんなにも憎悪してしまうのだろうか?
天王丸の行動は主人公に対する憎しみだけでは無く、
彼に与えられなかった愛を求める故の行為でも有った様に想える。
己の周囲に居る者を誘惑し、破滅へと導く彼の姿は怖ろしくもあり、哀しくもある。
それにしても秋里和国さんのストーリーテラーぶりには驚嘆させられた。
昔読んだ『花のO−ENステップ』等の様なラブ・コメディを描かれたのと同じ筆致とは想えない衝撃作である。
蛇蝎─DAKATSU─ 1 (フラワーコミックスアルファ)
陰陽師ものはよくあるけど、敵役の方が主人公になるって面白い。
亜人も、悪いことを家業と割り切っているわりに、折に触れ、悩んだり。
直接手を下してないとはいえ、今後は流香のことで最大に悩みそう。
個人的に元カノの花さんのキャラクター好きだったのに、亡くなってしまって悲しい。
あと、アビーって呼んでた亜人の小学生のときの先生も良いキャラなんだけど、婚約者があっち側なので心配です。