ガウディの伝言 (光文社新書)
ガウディの建築は一見奇抜な造形で目をひきますが、この本を読むと、じつは深い思索と信仰の賜物であることがよくわかります。建築とは単に便利で効率がいいだけでは不十分であり、人間性と深くかかわり人間性を育てるものでもあることを教えています。機能や構造を満たすだけでは単なる建物であり、人間の意識や精神を高めることすら可能にするのが本当の建築なのですね。
このところ、建築関係の本が新書に進出しているのが目立ちます。なかでも本書『ガウディの伝言』と武澤秀一『法隆寺の謎を解く』(ちくま新書)が建築の本当の価値を伝えて出色。いずれも机上の論ではなく、彫刻家、建築家としての体験に根ざした、これまでにない視点があります。出版の意味もまたそこにあるのだと思います。
アントニー・ガウディー [DVD]
大学生の時に吉祥寺の映画館で見た。2回見て、2回めは建築を学んでいるオランダ人大学生と見た。カタロニアの歴史の中にガウディーの建築を位置づけ、風土の中で見せている。それに合わせて作られた武満徹の音楽がまた素晴らしい。カタロニア民謡から採集した音をモチーフにして作られた美しい音楽。
ガウディーを知るだけでなく、この土地を知ることができる。DVDになっているとは知らなかった。早速今日購入。
ガウディ―建築家の見た夢 (「知の再発見」双書)
本書は142ページ中カラーは96ページほどで値段的にはまずまずかなと思います。
本の流れは基本的にガウディーの生涯を学生時代から電車にはねられて死ぬまで語ってます。あとその後の彼の評価なども。
この本で彼の人間的面白みと親近感(人間的に)が持てました。
個人的に92,93の開きの写真の石膏に驚きました。
それにまつわるエピソードでガウディに恐怖を感じました。
本のサイズもお手ごろで、電車の中で読んでてもいいかと思います。
GAUDi ガウディが知りたい! (エクスナレッジムック)
ガウディー!
サグラダ・ファミリア、カサ・ミラ、等多数の有名な建築、デザイン。日本人ならば知らない人って、居るの?
なんというか、あの禍々しい曲線は、神々しくて、僕なんて初めてサグラダ・ファミリアを見たとき「悪魔城だ!」と思ってしまったものなんですが、いかがなんでしょー。
パトロンの庇護の下に芸術が成り立った時代。
金持ちって好きです。芸術を守ってくれるから。
かなり大きめの本ですが、人物史、写真、ガウディを取り巻く人間関係など、総合的にガウディを知りたい人にはいいんじゃないかな、と思いまつ!(`・ω・')
ガウディ
1987年リリース。通算11作目だがこのアルバムを最後に『The Alan Parsons Project』の表記はされなくなる。6年後の作品『Try Anything Else』では『アラン・パーソンズ』となる(この間に『Limelight(ベスト盤)』(1988)と『The Instrumental Works』(1988)が入る)。そういう意味で『The Alan Parsons Project』のラスト・アルバムとも言えるだろう。(●^o^●)
アントニオ・ガウディにインスパイアされた本作はまさに『The Alan Parsons Project』の建築的完成を見るような素晴らしい出来映えである。眼を閉じて聴けばバルセロナに朗々と天を指すラ・サグラダ・ファミリアが心の奥底に浮かんでくる。叙情性溢れる作品だ。
作曲と建築は実は非常に似ているものなのかもしれない。ひとつひとつ緻密に設計されたアラン・パーソンズとエリック・ウルフソンの構築物はギターのイアン・バーンソン、ドラムスのスチュアート・エリオット、ペースのローリー・コトル、そして曲毎に変わるボーカルに前作でも参加していたジョン・マイルズ、クリス・レインボウに加えレニー・ザカテフ、ヴァイタミンZのジェフ・バラテールを取り込みまさに大輪の華を咲かせている。
音楽はここまで描き切ることが出来る。そう感じる傑作だ。