遙かなる影:リメンバリング・ザ・カーペンターズ [DVD]
70年代の最高のアーティスト、カーペンターズの映像作品はいくつかありますが、このDVDはとても良いと思います。
このDVDはドキュメンタリーのDVD化なので、カレンの、またカーペンターズの名曲それぞれをたっぷり聴きたい、見たい・・・・という方には
各曲がダイジェスト的(一部分のみフラッシュ的に)にしか流ないので少々不満がでるかもしれないですが、
この作品はあくまでもカーペンターズのドキュメントですし、各パートが短いゆえに映像資料としては豊富になっているとも言えます。
また、リチャードがピアノを弾きながら回想を加え解説をしていたり、デビュー前の貴重な映像からカレンのお葬式の様子まで、
音楽以外のカーペンターズの映像も見ることができます。
カーペンターズの音楽づくりについて、リチャードの存在の大きさ、音楽家としての資質の高さをあらためて認識できました。
カーペンターズの歴史を知ることができる貴重な映像だと思います。
青春の輝き ~playsカーペンターズ
私たちの世代にとって青春のタイトルでもあるカーペンターズを鮮やかに表現されています。カレンの微妙な歌いまわしをフルートでここまで表現できるんですね。すばらしいです。 原曲以上!!と感じるフレーズもあります。 カーペンターズファンのみならず、また特にフルートを普段聞かれない方でも楽しむことができる一枚です。
ブラザーズ・フォア ベスト・オブ・ベスト
1960年代の日本のフォーク・ブームは外国曲のコピーから始まりました。当時、我が国でもピーター・ポールアンドマリーと同様に人気があったのが、ブラザース・フォアでした。
ギター伴奏にのせて、男声4人によるコーラスは、比較的簡単なハーモニーで歌えることもあり、当時のフォークグループの雛型になったのも理解できます。
ブラザース・フォアのヒット曲は沢山ありますが、列挙しますと、このCDに収められている「グリーンフィールズ」「遥かなるアラモ」「七つの水仙」「さらばジャマイカ」「花はどこへ行った」「500マイル」などが上げられます。どれも日本のフォークグループにカバーされた曲ばかりですので、当時のフォークシーンを語る上ではずせない曲ばかりですね。
「トライ・トゥ・リメンバー」のハーモニーの美しさは、今でも十分鑑賞に値します。シンプルなコード進行で彩られた4人のハーモニーの中に、温かさや懐かしさが込められています。
「グリーンスリーヴズ」のように、昔から歌われてきた曲も美しい和声のお蔭でその良さが再認識されたと思っています。
ジュディ・コリンズやジョニ・ミッチエルの名唱が思い出される「青春の光と影」も男声4人のハーモニーで聴くとまた違った哀愁が感じられます。
確かにブラザース・フォアの演奏スタイルは古くなりましたが、味わいは今でも十分感じ取ることができます。
昔懐かしい曲を久しぶりに聴くとまた違った魅力を発見できます。
遥かなる影:リメンバリング・ザ・カーペンターズ [DVD]
カーペンターズのファンなら必見といってよい、関係者へのインタビューを織り込んだ映像アルバム。
カーペンターズと聞いて、すばらしい歌声と歌曲を想い浮かべられる方々がどのくらいいるのだろうか。
彼らと同じ世代に生きて、レコードやCD、TVを通じて、美しい演奏を観賞できることは幸せ。
カレンの歌声がいかに奇跡的な宝物であるのか、このDVDを観て、再度憶いをあらたにする。
後段に並べられたAveMariaなど、聴いていて荘厳な祈りに通じる。
選者の意図もこめられているのだろう。
カーペンターズの長年のファンとして、観て、聴いてよかったDVD。
遥かなる影~カーペンターズ・コネクション
こんなCDが欲しかった。カーペンターズのアルバムを買って解説を読んでいると、誰の歌のカヴァーだとか、誰の曲をリチャードが見事にアレンジしているとか、誰それもこの曲をカヴァーしたとかいう記述をいくつも目にするのだが、それらを聴いてみたいという好奇心を満たすのはなかなか大変だ。だが、これがあればかなりの程度までそれが満たされる。しかも、「遥かなる影」を最初に歌ったリチャード・チェンバレンのヴァージョン、ダイアナ・ロスによる「あなたの影になりたい」、ウィ・ファイヴの「ウォーク・オン・バイ」、モーリン・マクガヴァンの「愛は夢の中に」は日本初CD化、フィーヴァー・トゥリーの「クランシーは歌わない(歌うのをやめた私)」とビル・メドレー版の「ア・ソング・フォー・ユー」は世界初CD化とのことだ。ハンク・ウィリアムズの「ジャンバラヤ」やレオン・ラッセルの「ア・ソング・フォー・ユー」と「マスカレード」(「スーパースター」はラッセル自身の正式な録音がないのか含まれていないが)やロッド・スチュアートの「リーズン・トゥ・ビリーヴ」などの有名どころも収録されている。ザ・ビートルズ関連の音源は含まれていないが、それらは入手が容易だから、それらより入手しにくい音源を入れてくれたのはよかったと思う。いくつかの曲では複数のヴァージョンが入っていて聴き比べられるのも興味深い。あえて不満を言えば、ディスク1の最初の曲で音量を調整すると次の曲がすごく小さく聞こえることと、バート・バカラック名義の「恋よ、さようなら」で実際にヴォーカルとして歌っている人のクレジットがないことくらいだろうか。だがともかく、原曲や他ヴァージョンにまた違う魅力を見出したり、リチャードの曲を見出す目とアレンジの才能やカレンの歌唱力を見直したり、いろいろな楽しみ方が出来るこの2枚組は、カーペンターズの魅力にはまった人にはお薦めだ。ただし、初心者はカーペンターズのCDと勘違いしないよう要注意。