また明日【初回盤】
初回版ならではのサービストラック!
癒されたり、元気が出たり、心に届くゆずの曲ですよ!
「うすっぺら」「おじや」ライブで聴いた臨場感が、思い出され、聴くたびに感激した気持ちが蘇ってきます。
本当に素敵な曲です。
浪花少年探偵団 (講談社文庫)
最初、「浪速少年野球団」かと勘違いして敬遠していました。
続編の「しのぶセンセにサヨナラ 」が野球の格好をしていたからかもしれない。
小学生教諭のしのぶ先生が,いたずら生徒を伴い、
警察官とともに事件解決にあたる。
しのぶ先生の人間性がよく現れている。
大阪のおばちゃんの性格を体言しているはちゃめちゃ先生。
東野圭吾の理想像の1つなのだろう。
続編で終巻になっているのがもったいない。
続きを書いて欲しい作品の1つです。
新装版 浪花少年探偵団 (講談社文庫)
主人公は小学校の教師。悪ガキ達をなんとかまとめて指導しながら日々を送っている。そんな彼女の周りに次々と事件が起こる。彼女は持ち前の行動力と推理で事件を解決に導く。刑事の助けも借りながら。…と言っても、全然本格ミステリーなどではない。舞台は大阪。当然関西弁で物語は進行していき、ユーモアも交えられている。私は関西人だが、大阪府大出身の知人がいるので、南海高野線中もず駅などというローカルな地名が出てきたときは親しみを覚えた。大阪の雰囲気もよく出ている。さすがに著者は大阪出身だけあって、大阪人や街の様子もよく描けている。
ただ、気になるのは登場人物の使う関西弁。関西らしさを出そうとしているのは分かるのだが、現代人なら使わないような言い回しがある。たとえば、「しょうむない(つまらない)」という言葉。正しくはしょう「も」ないである。また、「ほんまでっせ」という言い方。こんな言い回しは年寄りかお笑い芸人でなければ使わない。特に最近の若者は、標準語に近付いており、アクセントだけが関西弁というように変わってきている。
この小説のコンセプトは、著者の地元である大阪を舞台に、笑いを取り入れた赤川次郎のようなユーモア・ミステリーを書こうとしているのだと思われる。その試みは、関西人の私から見ても見事に成功している。もう少し、ユーモアの要素が強くてもいいだろうという感じはするが。なかなか楽しめる作品ではある。
しのぶセンセにサヨナラ (講談社文庫)
『浪花少年探偵団』の続編です。前作の最後でしのぶ先生は教職を休業し、内地留学で大学に通うことになります。これによって今作では学校という地理的束縛から解放され、様々な事件に関わることが可能となりました。草野球に助っ人に行ったことによって関わることになる事件や、自動車教習所に通う中から関わることになる事件など、事件の性質は様々です。しかし、いずれの事件でも元教え子がサポート役として登場することによって、『浪花少年探偵団』というタイトルを裏切らないものとなっています。
これまでの作品群には大阪の地理に疎い僕にはわかりづらい部分もあったのですが、しのぶ先生が上京する話には東京の地理が出てきて楽しめました。最後は先生が教職に戻り、新藤刑事との恋愛関係にも一応の決着が付いてめでたしめでたしです。