トライアル・バイ・ファイアー:ライヴ・イン・レニングラード ’89 [DVD]
結論から言うと・・・素晴らしい。「ライジング・フォース」から幕を開けたステージは最初から全開、ジョーの声もよく通っておりライブの興奮が上手く再現されています。オリジナルのソースが問題なのでしょうか、全体的にこもり気味でギターの音が弱いのが残念ではありましたが、動きまくりのインギーのパフォーマンスが見れたので我慢しますw
楽曲やメンバーの充実振りから言えば、間違いなく本作の映像収録時がイングヴェイの全盛期ということになるのではないでしょうか?これは決して以降の彼のレベルが低下していくことを意味するのではなく、彼の音楽活動の集大成と言い得るのではないかと言うことです。実際イングヴェイがバンド名義でCDを出すことは少なく、殆どが個人名義です。それというのも、彼のアクの強い性格に耐えきれずメンバーが定着しないからです。
しかし本作のメンバーはイングヴェイ本人の存在感は元より、KeyとDsを担当するヨハンソン兄弟の絶妙な掛け合いと、彼らより一段地味ながらメリハリのあるBと能動的なパフォーマンスを魅せてくれるバリー・ダナウェイと非常に充実しています。何よりバンドの「もう一人の主役」ジョー・リン・ターナーの存在は圧倒的です!
今まで何人ものVoがイングヴェイのバンドに参加しましたが、インギー自身の存在感に隠れて「イングヴェイのVo」で終わったメンバーが殆どでした。しかしジョーの場合は彼自身に「華」があり、バンドのVoとしての役割を十二分に果たしてくれ尚且優れたパフォーマンスで存在感を見せつけてくれました。
自身優れた楽曲センスがあり、暴走しがちなインギーの手綱を取って楽曲優先のスタイルを貫くジョーは文字通りバンドの柱と言えるでしょう。やはり彼もまたインギーの元を去る運命にあったのですが、バンドとして見た場合「インギーの相棒」はジョーしかいないと私は今でも思います。
さて、このDVDには本編以外にも映像特典としてPV5曲(歴代のVoが楽しめます!)やギターテクニック等の映像が収録されている点も嬉しいですよね。インギーのDVDを探している方にオススメさせて頂きます。最初の1枚は本商品がオススメです!
イングヴェイ・マルムスティーン「イングヴェイ奏法:究極編」 [VHS]
本作品は、いわゆる教則ビデオとは違って「ギターパフォーマンス解説ビデオ」と銘打った作品。
当然、付属のブックレットにはこのビデオの為の書き下ろし曲であるArpeggios from hell(これがムズイ!)以外のスコアは掲載されておらず
他には主な基本フレーズのタブ譜が15ページ程載ってるのみです。
改めてイングヴェイが一人、弾き続けているのをずっと見ていると凄すぎて感嘆の溜息が出てきます。
そしてラストにはあの金字塔ナンバーがッ!!
ライブ同様、アドリブ連発ですが(笑)6分近くあるこんな難解な曲をスルーで弾ききってしまう彼はやっぱり凄い!
あと、今から買おうと思ってる方にはマルチアングル(2曲だけだけど)のきくDVDの方をお奨めします。
トライアル・バイ・ファイアー:ライヴ・イン・レニングラード [DVD]
VHSを持っていましたので、購入を迷っていましたが、買って正解。
価格も昔のVHSの半分だし。
で、何よりもプロモーション・ビデオが5曲。
マルムスティーン・マスタークラスが3曲。
演奏している画面の下に連動したギタータブ譜がついてるので、
ギター弾きには楽しめます。
バッキングからソロまでちゃんと譜面が出てきます。
ポジションが正確かどうかは分かりませんが…。