銀河 [DVD]
浮浪者同然の姿をした男二人を主人公としたロードムービー。
聖地サンチャゴ巡礼の道中、奇妙奇天烈な人物や出来事が次々に起きる。それらはキリスト教およびその異端に関するエピソードとして構成されている。感動的な巡礼の旅とは正反対のこの映画は宗教のあり方(この場合はキリスト教)の偽善や風刺を狙ったものだという。
「キリスト教の本場(?)である欧州でこの映画のあり方は宗教的にかなりまずいのではないかな…?」
と思ったが、映画本編はそんな(私の)心配をせせら笑うように軽やかに進行する。
…だいたい巡礼の旅をしている主人公二人自身もあまり信仰が厚いようには見えないし「聖地になにしに行くのかな。」と思うほどユルユルなのである。
宗教的でシュールなエピソードが次々に挿入されるのだが緊張感でも感動でもなく脱力した愉快な展開をみせるのだった。
そんな映画だが、キリスト教徒ではない(というか宗教に対してたいした思い入れがない)私にとってその狙いは理解しにくい部分も多かった。
それでも緩〜いシュールなコメディとして楽しめた。個人的には死の天使のエピソードが秀逸。
ブニュエルに言わせればこの映画と『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』『自由の幻想』は「真実を求める三部作(トリロジー)」を構成しているそうだ。成る程、三作品ともテーマはともかくストーリー展開もシュールなユルいコメディとしても似ている。
ソフトについて言えば、
画質もまあ良好。ジャケットデザインも個人的には好みだ。
チャプターは少ない気がしたが短い映画だしこんなものかな、と思う。映像特典の類は入っていないが、詳細な作品解説やスタッフキャスト解説が入っており参考になった。
全体としてはそこそこ良い商品だと思います。
わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語 [VHS]
好き。
感情表現がストレートで伝わりやすい。
育ちのよさがにじみ出ます。
賢治もエエトコのぼっちゃんですし、似てますね。
お父上の急逝が悔やまれます。いい役者さんだった。
銀河
原田郁子ちゃんのソロアルバム三部作、最後の一枚。
初回盤CDブックは、銀河の絵(版画かな)のついた、大きなポスターふうになっている。
詞や曲のところには、いつものおおはた雄一さんや、オオヤユウスケさんや、永積タカシさんのほかに、忌野清志郎さんの名前もある。
(一緒に歌も、歌っています)
三部作の中でも「銀河」は、空へ宙へ、高いところへのぼってゆくアルバムだと思う。
夜、静かな部屋でひとり耳をかたむけると、三日月の舟に乗って、夜のまん中を旅しているような気分を味わえる。
そこには宇宙人が行き交う駅みたいな場所や、海のように見えるところや、森に似た景色もある。目にみえないラジオの電波を、偶然キャッチすることもある。
3曲め、「波間にて」は、おおはたさんのギターが苦しいほど切ない世界をつくりだしている。出だしの歌詞も好き。
あふれだした思いが 集まって 河になる
このまんま ゆきなさい なつかしい あの海へ
こんなふうにありのまま自分を表現することは、楽しさと同時におそろしくもあって、すごく勇気のいることだと思う。
だから郁子ちゃんの音楽を聴くと、表現することに勇気が出る。
おそれずに、ぐいぐいおしひらいてゆこう、という思いが、腹の底からわいてくる。
銀河高原ビール 小麦のビール 350ML 1缶
濁っているのが特徴で、辛口ではありませんが、麦がしっかりと柔らかく主張をしている本物です。
ビールとしては若干、甘口に入りますが、何とも言えない不思議な味がします。
特に女性や最近の水っぽいビールに飲み飽きた人にはおススメですね。