提婆達多(でーばだった) (岩波文庫 緑 51-5)
ほぼ同じようなシチュエーションで、
舞台をキリスト教の創世記に設定した、
スエーデンのノーベル賞作家ラーゲルクビストの名作、
「バラバ」
という本が、同じく岩波文庫から出ています。
そっちはまだ絶版じゃないので、
この本に感動された方は、ぜひお読みください!!
ご存知の方も多いでしょうが、この本の末尾の
言葉は、最近、五木寛之さんで有名になった、
親鸞の言葉をヒントにして書かれています。
そこがもう、圧倒的!!
それまで冷静にストーリーを追っていただけなのに、
とつぜん読者に振り返り、
魂の救済を叫ぶ中さん!!
「バラバ」とセットで読もうよ!!
銀の匙 (角川文庫)
ほんとうに記憶だけで書いたのだろうか。
大人の書いた子ども、ではなく、子どもそのもの──
本書はまるで、小さい頃に綴っていた日記を久しぶりに
開いたような懐かしく繊細で清浄な光に満ちている。
繊細であればあるだけ人一倍被り感じるものの哀れに
始終涙を浮かべる少年は周囲の野卑な者の目には
確かに煩わしく見えることだろう。
そしてそれが為にますます人嫌いや憂鬱症に拍車をかけ、
うちなるもの・儚いもの・美しいものに心惹かれ
耳を傾けていく彼の心のうちが薄玻璃の花のように
痛々しく愛おしく感ぜられる。
文章も美しく、自然で衒いがない。
仲良しの女の子が遊びにくる時の足音「ぽくぽくちりちり」や、
鳥が飛び立つ時の羽音「たおたお」など、
擬音語や擬態語も澄んでいる。
いつか全文を手書きで書き写してみたいと思う。
TWINBIRD 酒燗器 ブラック TW-4418B
温度の調節が楽で、飲みたい温度でいつでも飲めるのがすごく便利です。
容器を下の機械に置いておけば、ずっと一定の温度を保ってくれるので、冷めることがありません(^^)
また、底が広くヒレ酒などが楽しみやすいのもお酒好きな方にとっては嬉しいのではないでしょうか。
気になる点は、蓋と取っ手の距離が近いので、少し蓋が開けにくいところでしょうか。
うっかり手が取っ手とぶつかって容器が引っ繰り返るかもしれないので、そこだけは注意して下さい。
蓋以外はもの凄く満足しているので、星4つとさせていただきました。