幻想水滸伝III 音楽集 ~風のざわめき~
聴いた感じでは全体的には曲もまとまってる感じです。
パッケージもけっこう期待させるような緑のイメージで
割と好感が持てます。
ただ、幻想水滸伝IIIオリジナルサウンドトラックで
これだって思う曲がないっていう方にはちょっと・・・かな?
オススメは10曲目の「かつての英雄を求めて」です。
もの悲しい雰囲気を持っていながら、とても悠遠な感じがして
心の中に降りてくるみたいでとても素敵です。
興味あるない関係なく、「かつての英雄を求めて」は聴いて欲しい
1曲です。
幻想水滸伝 ボーカルコレクション~彼方の星 ECHOS OF LOVE~
いや~、幻想水滸伝やった事ある人なら絶対欲しい一品だと思いますね。いま幻想水滸伝は3まで出ています。自分は1・2しかやったことがありません。しかし、友人の話によると3もとても面白いのでしょう。ゲームが面白いのはきっと良い音楽だから・・・。そういうことでこのCDは買ってみる価値有りだと思います。
幻想水滸伝III
評判はあまりよくないですが戦闘がかなり好きです。
バディシステムにスキルに紋章の詠唱時間。
雑魚的にボコボコにされたり、敵にボコボコにされたりイラッとくる時もありますが、
うまく行った時はすっきりします。
個人的おすすめメンバー
・ワタリとアヤメ・・・協力攻撃がすごい。(うまくやればラストの黒服も楽勝です)
・ジョーカー ・・・実は一番の魔法の使い手
ジョーカー・エステラ・ビッキーは詠唱時間のスキルを上げるとセラよりも早いです。
幻想水滸伝音楽集~ケルティックコレクション3~
とても綺麗にアレンジされているのですが、耳に残る曲が無く、私好みでは無かったです。
他のレビューの方も言っていますが、currentsは好みが分かれると思います。そして私は駄目でした。なんか幽霊の歌声みたいで気持ち悪くて・・。ウォークマンではとてもじゃないけど聴けません。
前記にも書きましたが曲は美しいので好まれる方は気に入ると思います。
水滸伝 15 折戟の章(集英社文庫 き 3-58)
北方水滸伝、文庫最新刊です。
全19巻のうちの15巻です。前作から始まっていた宋の主力二十数万の軍勢対梁山泊の戦いが今回も厳しい戦況の中続きます。数にして十倍以上の敵を多方面で同時展開され、物量作戦に押しつぶされそうになる梁山泊の起死回生の賭けが成立するか否かが今回の巻の最大のポイントになります。
いくら英傑豪傑が揃う梁山泊といっても(そして立ち上がった民がいかに志が高くても)、相手は二十数万の正規軍。しかも国というものを背負い、豊富な補給を受けた軍隊が相手ですから、数カ所の拠点に籠る梁山泊もじりじりと押されていきます。十全の準備も罠も徐々に薄皮を剥ぐように剥がされていき、兵が日一日と損耗していきます。その中で隊長格、副隊長格のメンバーも命を失っていきます。どこかの巻のレビューでも書きましたが、この北方水滸伝では原作と違って、梁山泊のメンバーが次々と命を落としていきます。原作では死なないメンバーがどんどんと命を落としていきます。それぞれが信じる未来、志の為に命を落としていきます。読んでいて悲しくなるくらい、そして恐ろしいことに読んでいるほうがそれが当たり前のように感じるくらい死んでいきます
ある意味、本当の戦争でもこれが一番怖いことなのかも知れませんが、人があまりにたくさん死に続けるとそれが中心人物であってもなくても、ただただ戦いだけが生き物のように継続の意志を持ちはじめ、生け贄を求めるようにより多くの血が流れ、当事者はそれを当たり前のように受け入れてしまうのかも知れません。この巻でも片手にあまるほどの梁山泊のメンバーが死んでゆきました。
そして、そういう犠牲の中で、梁山泊は起死回生の博打のような一手を打ちます。そうでもしなければ押しつぶされる事が確定してしまうような戦況だったからですが、果たしてそれが成功するのかいなか、どんな策なのかは読んでのお楽しみです。
さて、この物語を読んで毎巻思うのは、この物語の中の登場人物がみんな「熱い」ということです。
末端から宰相まですべての役人が腐敗しており、民がひたすら犠牲になる。道理が通らず、要領のいい人間だけが得をする。お金をたくさん持っている人間は人並み以上の暮らしをやすやすと維持し、持たざるものは毎日苦しみながら生活していてもそれでも生活は全く安定しない。働けど働けど搾取される。しかも、官僚はお互いをかばいあい、そのツケが誰かにまわされる。人の命が極端に軽く扱われる。まるで、今の日本そのものです。そう考えると、我々は本当は持つべき「怒り」や「熱さ」というものをどこかに置き忘れてきてしまったんじゃないか、ただただ今食べるものに本当に困窮していないだけ着るものもないところまではなっていないというだけで飼いならされていて、本当はひどい国に住んでいるのに何もせずにただ傍観しているだけなんじゃないのか。そんなことを今回は改めて強く思う巻でした。