New Orleans Piano: Blues Originals 2
マジで聴きすぎてレコードがすり切れた。Crawish Fiestaはもちろん名盤だが,かつてはこのアトランティック編集盤がロングヘアの基本だった。演奏は粗いし録音もよくないけれど,それも味わいというもの。深いユーモアで満たされたニューオリンズ黒人音楽の深みにはまるための1枚。
クロウフィッシュ・フィエスタ
ニュー・オーリンズのフォンキー・グールー・ピアニスト、フェス
(プロフェッサーの愛称)の遺作にして最高傑作の誉れ高い本作は、
米国内での発表当日に本人が鬼籍に入ってしまうという、まことに
信じ難い知らせまでも伴って届けられたものだった。
それからかれこれ20年が経つが、中身の方はまったく色褪せてい
ないばかりか、いま聴いても実に変幻自在な“フェス節”が堪能で
きる名盤だ。かつてアレン・トゥーサンが、「ロックのバッハ」と
フェスを表したのがよくわかる。
曲目は再演も多いが、しかしギグにおけるフェスの演奏が常にそう
であったように、どの曲も従前とは異なるスタイルでプレイされて
おり、聴きごたえも迫力も十二分。
フェスのオーケストレーションをたっぷりと味わえる名盤中の名盤。
クロウフィッシュ・フィエスタ(紙ジャケット仕様)
このアルバムでフェスともお別れです。Dr.johnは知っていたのでしょうか?
もう少し摂生していたら、もっと作品を作れたろうに。
フェスはギャンブラーなのかミュージシャンなのか?どちらが本職か分からない生活だったようです。
たぶん音楽で金をつかめばギャンブルに使い、儲かれば無茶をして、また金がなくなれば音楽で稼ぐと言った生活が予想できます。
そんな彼だからこそ、何か陽気でほがらかな曲を作れたのかも知れません。
だから我々も何かで悩んだ時には、たまにはフェスの音楽にどっぷり浸かってイヤなことを忘れましょう。そんな気分にさせてくれるアルバムです。
今にも目に前でホララ・ホララ・ホーララ・ラヴィン・・・と聴こえてきそうです。