リプライズ~ザ・ヴォイス(3)
幅広いジャンルの歌をそれぞれに相応しい歌唱法で聞かせるワトソンの第三弾である。今回、オーストラリア盤を試聴した。「帰れソレントへ」は、地中海の海原を思い起こさせる雄大な伴奏が印象的で、ワトソンの歌唱もオーソドックスで良い。グラナダも快調であるが、前半途中と、最後にある2箇所の聞かせどころは、高音域への移行が不自然で、少し下げた音で伸ばしているため、スリリングな熱気が伝わらないのが残念だ。「サンタルチア」はのどかな伴奏でワトソンも余裕でこなしている。シューベルトの「アベマリア」は綺麗に歌われている。テノールの喉慣らし「あれかこれか」は平凡な出来である。真珠採りの「二重唱」は幻想的だが、可も不可もない。ウェルテルの「オシアンの歌」は苦悶の表出が足りず、トスカの「妙なる調和」は情熱が伝わってこない。最後の「衣装をつけろ」は重すぎて、ワトソンの声に合わない。このCDではワトソンの声に疲労が感じられる。中音域に以前の艶がなく、高音域の発声にも無理がある。幅広いレパートリーをこなせば負担も大きい。咽喉を痛めないように充分休養をとり、曲の選択にも慎重であってもらいたい。
眩惑のブロードウェイ(紙ジャケット仕様)
まずジャケット。これまでの「Foxtrot」や「月影の騎士」等のファンタジックな絵とは違うヒプノシスのリアルなアートワークに目を奪われます。そして中のサウンドもファンタジックな前作とは対照的にソリッドで緊張感が張りめぐっています。そしてガブリエルの歌詞もファンタジー路線から、現実を直視したシュールなものに変わっています。
この作品がピーガブ期の作品としては最後になってしまいましたが、その完成度は疑うべくもなく、今までの作品の集大成となっています。曲は基本的に全曲つながっているものの、あまりまとまりがなく、流れを意図的に断ち切りながら進んでいくような感じさえします。すると私たちリスナーは不思議と迷宮に迷い込んだような感覚になってきます。この「感覚」を気に入るか、気に入らないかでこのアルバムへの評価が決まるような気がします。私自身はすっかりはまってしまい、今では「Foxtrot」とともにヘビー・ローテーションが続いてます。
ちなみに、この感覚を気に入った人は歌詞もじっくり読んでみて下さい。ますます迷宮に入れることうけあいです(笑)。
ザ・ストラト・パック-ライヴ・イン・コンサート【DVD/日本語字幕・解説付】
そもそも、私はGary Moore目当てでした。Garyの演奏も素晴らしかったのですが、ほかのギタリストのプレイにも感銘を受けました。一番凄みを感じたのは、David Gilmourです。テクニックをひけらかすことなく、これを演るのは、格好よすぎです。
ザ・ストラト・パック-ライヴ・イン・コンサート【Blu-ray/日本語字幕・解説付】
そもそも、私はGary Moore目当てでした。Garyの演奏も素晴らしかったのですが、ほかのギタリストのプレイにも感銘を受けました。一番凄みを感じたのは、David Gilmourです。テクニックをひけらかすことなく、これを演るのは、格好よすぎです。いうまでもなく、画質はすごい。