ハチャトゥリアン:「ガイーヌ」&「スパルタクス」
トラック13に入っているレズギンカのパーカッションには、なんともいえない感動を覚えました。中太鼓風の音色。クレッシェンドするところは最強音で叩ききっています。そのほかの曲も、初めて聴いた人を納得させるように聞かしてくれます。音も良い!
アナコンダ 2 (UMD Video)
前作との「アナコンダ」とはまずもって関連はありません。
ボルネオの秘境の奥地に若返りの薬になる7年に一度しか開花しない「不死の欄」を採取しにいった一行が、アナコンダの餌食になるパニック映画。
前作アナコンダはでっかいのが一匹登場してだけでしたが、「2」にもなると一匹じゃすみません。20クラスの大蛇がウジャウジャ襲い掛かってきます。
お決まりの展開、最後には悪い奴は勿論喰われると、まぁ目新しいところがありませんが、CGもしっかりしておりまぁ観ていて飽きることはなかったです。
ただ、20級の大蛇があれほど素早く動けるのか、物理的に不可能な気もするし、肉食の蛇が花を食べるの?ってまぁ些細なことは気にしない。
新装版 カディスの赤い星(下) (講談社文庫)
上巻では舞台が日本。PRマンが顧客である楽器会社の依頼、これもスペインのギター製作者の依頼なのだが、によりサントスということしか分かっていない人物を探すことから始まる。上巻は何か進行も遅く、ところどころにある少し間の抜けた冗談にも若干興ざめの感もあるのだが、下巻に入りスペインに舞台が移ってからは話しがフランコ総統暗殺になると話しが一気に展開し、テンポも早くなる。
そして最後に近づくにつれ話しがどんでん返しの連続となりがぜん面白くなってくる。最後に全ての面白さを取っておいたようなストーリーである。
著者自身のあとがきによると、この本はを書き上げたのは1977年6月。そのときまだ著者は作家となっておらず会社勤めの傍ら書き上げた。その後作家としてデビューし『百舌の叫ぶ夜』が売れ始めた頃、これを編集者に読んでもらって本になるに至ったと。
すなわちこれが著者の処女作なのである。
著者自身、稚拙な部分、気負い過ぎの部分があると述べているが、一方、またこうも述べている。
『処女作にはその作家のすべてが込められている、という。また、作家は処女作を越える作品は書けない、とも言う。ある意味で、それは正しいと思った。』
読者にも、著者の熱気が伝わってくる作である。
世界の歌 夢に来ませ‾川の流れのように
今をときめく美貌のオペラ歌手、アンジェラ・ゲオルギゥが歌で世界一周するCDです。イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、オーストリア、ルーマニア、ハンガリー、ギリシャ、ポルトガル、韓国、ブラジル、アメリカ、そして日本。ジャンルもフォークからアーティスティックなもの、ちょっとポップが入ったものまで、多岐にわたっています。どの曲も感動的に歌いこなしています。おそらく現代最高のソプラノ(Renee Fleming もよいですが、大騒ぎする程の美声ではない気がします)でしょう。そのみずみずしい感情表現は強く心に訴えかけてきます。何度聴いても飽きることがありません。程よいMalcolm Martineau のピアノ伴奏も、ゲオルギゥの「オペラのディーヴァ」ではない新しい一面をひきだすのに成功しています。
日本人ならおそらく一番興味があるでしょう、23曲目の「川の流れのように」ですが、この曲に関しては、星は4.5しかあげてはいけない気がします。美空ひばりの歌をリアルタイムで聴いたことのない世代の私でも、比較すると「何かが足りない・・・」と思ってしまいます。とはいえ、テクニック的には素晴らしいです。
韓国人の友人によると、「金剛山」はパーフェクトな仕上がりだそうです。曰く、「イタリア人がこの歌を歌えるとは思っていなかった」。
有名な「BE MY LOVE」はラヴソングだけに、さすがでした(もちろん感情をこめて歌ったあいては・・・・アラーニャさんですよね)
写真にも魅力的ですし(ミーハーですみません)、25曲も入っていてこのお値段は得した気分になれますね。