星を継ぐもの (創元SF文庫)
私は20年以上前に読みました。出張先で時間つぶしに立ち寄った本屋さんで買って、ホテルで一気に読んでしまいました。そのご事故で入院した方に貸し出して、、その方が会社に戻った時に同僚に紹介し、、皆さん絶賛!!僕よりも詳しくなってました。ここのレビューで今でも絶賛されており、、びっくり!!、、又読んでみます。スケール、時間軸、リアル感、、どれととっても一級ですね。月の裏側はクレータだらけなんだよね、、今でも。
ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)
ホーガン追悼記念として、「星を継ぐもの」三部作と「内なる宇宙」を再読している。本書は「星を〜」で明らかになった地球・月・ミネルヴァ・ガニメデに関わりのある、ヒト・ルナリアン・ガニメアンの関係がより深く掘り下げられる。 前作、ガニメデでの宇宙船から骨として発見されたガニメアンがなんと本書では生きて登場し、それがタイトルともなっている。あまりにも都合良すぎるのではないかと訝しむ必要はまったくない。ガニメアンの登場はすんなりと受けいられる。愛すべき異星人との交流そして別れはガニメアン・ヒトの関係、その種の進化を物語る本書のテーマとも重なってくる。うまい、うますぎる!話は遺伝学的な要素が多く、DNAだの未知の酵素だの、自己免疫システムと脳の関係だの、ナノ的な話になって、理屈語りに陥りそうなところをダンチェッカー教授とハント博士がうまい具合に謎解きしてくれる。 また、ガニメアンたちが乗っていた宇宙船のAIコンピューター、「ゾラック」がいい!自分にも一台欲しくなること間違いない。 次作でもゾラックは確か大活躍するんだったなぁと思いつつ、読み終えた。 三部作の真ん中といえは、話のつなぎだけになってしまうことが多いが、本書「ガニメデの優しい巨人」は、その存在感を遺憾なく発揮する名著だ。
巨人たちの星 (創元SF文庫 (663-3))
優しい巨人と出会い、あっと驚く壮大な歴史を辿ったのが前二作でした。
ガニメデの優しい巨人は余韻を残すラストでしたが、いよいよ本拠が登場したかと興奮しましたね。
優しい巨人の技術をも凌ぐ2500万年もの進化を経た科学世界が登場するのかとワクワクして3作目も読みました。
主人公が物理学者ということもあり、究極に達した科学が描く宇宙の真理とは、そこまでたどり着いた文明の姿はいかなるものか・・・
こんなストーリーだと妄想してたんですが、
感想は他の皆さんも触れられている通り、政治の話題が多くなってました。今回は前二作とは違いリアルタイムで現物が存在してしまってるので、わずかなヒントを手掛かりに謎を解明していく緊張感がなくなった気がします。もうちょっと壮大な科学的な話になると思ってたんですが政治的な陰謀とかの説明が多く雰囲気が違うなーと思ってました。
ミネルヴァと地球の違い、なぜ地球では科学より先に占いや神話が発達したのか、そういうことも解明するんですが、個人的には理由が単純かつ唐突でただの陰謀論じゃないかとも。
しかしラストは三部作の完結としては感動しましたね。
謎の中継機やミネルヴァの起源などそう来るとは思いませんでした。星を継ぐものは、いずれ星間共同体の時代がやってくると書いてあります。未来への希望に溢れているこの一節は、私自身にも夢を与えました。
(この本が発売してから10年以上たって、現在4作目の内なる宇宙 上・下が発売されました。これは昔にはなかったので三部作・本巻で完結と思われていたことによるものです)