不信のとき (新潮文庫 あ 5-9)
人間というのは思い込みの動物だという気がします。
人生分かったような顔をして、歳だけ重ねていても、人に誠実でない人は必ずしっぺ返しが待っているような気がします。
自分をしっかり持っていて、錯覚から目を覚まし、まじめに生きている人はダメージを受けませんね。
そんな気がしてなりません。
不信のとき〈下〉 (新潮文庫)
私も女ですから、夫や恋人の裏切りに対しては怒りを感じますが
それにしてもやっぱり女って怖いなぁと感じさせられた作品です。
子供を産む、産まないの選択にしても、誰の子供を産むのか、いつ産むのかにしても、すべては結局女の手にゆだねられてるのかなぁと思いました。
作品が書かれた時代が昭和40年代ですから、男性の考え方も女性の社会進出の度合いも違いますけど、時代背景は若干違えども女と男のやってることって同じなんだなぁと思いました。
きっと20年後に読んでも、違和感なく楽しんで読めるんだろうなと思う作品です。
テレビドラマがどこまで原作に忠実に描かれるかわかりませんが、現代風にどのように脚色されているのかも楽しみです。
不信のとき~ウーマン・ウォーズ~ DVDBOX
小泉元首相の息子が素敵でした。だから綺麗になった米倉と結ばれればいいなぁ〜と思って観ていました。それにしてもダンナ役の石黒賢のなんと優柔不断な事か…腹が立つほど…最後もよくわからなく終わりましたね。
不信のとき〈上〉 (新潮文庫)
久しぶりのまとまった雪のため、お篭もりの休日。
有吉佐和子著『不信のとき』(新潮文庫)を読み終えた。
学生時代文庫版化されていた有吉作品は全て読んだ記憶があるが、文庫版が刊行されたのは昭和53年3月。刊行されたのは昭和43年であり、40年近く前の作品であるが、古さを一切感じさせない。有吉佐和子の筆力の確かさの所以であろう。久しぶりに古き良き友人にめぐり合えた。