TVアニメ「蟲師」オープニングテーマ「The Sore Feet Song」
蟲師のイメージが壊れる事が無い曲。ほの暗いようで優しい、それでいて素朴に...。
英語の歌詞なのでよくは分らないですが、歌声が優しくとても癒されます。独特の雰囲気が出ていて良いです。
OP以外の蟲宴も蟲師独特の世界観がでていて素敵です。
蟲師 其ノ肆 [DVD]
第9話、重い実
多くの人の命を救うために犠牲になる者を出さなければならない。
その時、どうするべきなのか?
その犠牲が、自分の家族、ましてや自分自身だった。
その時、どうするべきなのか?
それがこの話の訴えかけたいテーマです。
結局、この人達の採った選択は正しかったのか?
誰にも分からないだろうと思います。ただ一番の見所は「選択する」という「覚悟」。
これは、その「覚悟」を決めた男の物語です。
第10話、硯に棲む白
ギンコの有力顧客にして「異形の物」コレクターの化野先生の村が舞台。
使った者が必ず死ぬ不思議の硯。
それを作ってしまった職人の苦悩がこの10話のテーマです。
職人としての誇りに生きるか、女性としての幸せに生きるか?
その両方を追い求め・・・そして、その両方を捨てる事になった苦悩。
そのジレンマが本当にどうするべきだったのかを考えさせられました。
第11話、やまねむる
ギンコ以外の蟲師が始めて登場。
蟲師として、してはならない間違いを犯してしまった蟲師。
その蟲師がその生涯をかけてその「責任」を取った話です。
自分のやった事の責任を取る。
人として当たり前の事ですが、それを本当にやり通した生き様が実に見事でした。
どう申し上げたらよろしいのでしょう?
私は、本当に真剣に人生を生きた者達の美しい記録だったと思っております。
蟲師 初回限定特装版 第四集 [DVD]
第十五話「春と嘯く」から地上波最終回「筆の海」までを収録した限定版の第四集。冒頭の「春〜」における雪中の春景色もそうだが、この作品はとにかく「色」が印象的。近年のアニメ作品にありがちな、いかにもデジタル彩色的なそれではなく、日本画のような伝統的美しさを感じさせる。数あるエピソードから厳選されているため話も粒がそろい、また最後に救いのある話が多いため、見ていて温かい気持ちになれる。
見所は数多いが、特に「筆の海」における蟲の表現は白眉。原作を読んだ時点である程度は想像できたにせよ、実際に動くシーンは迫力十分。作品中随一の魅力あるキャラクター(小林愛さん、京田尚子さんもイメージにぴったりです)とストーリーも相俟って、地上波の最終回に選ばれたのも頷ける。
とにかく欠点が見当たらないほどの近年稀に見る傑作アニメです。
未見のかたは是非ご覧になってください。
水域(下) (アフタヌーンKC)
水を象徴として、時代の流れと暮らしている人々の絆が描かれている(と思う)。
時代とともに生活は変わっていく。
過去を壊して、新しくなっているようだけど、結局はつながっている・・・
ちょっと切なくなる話です。
期待値が高すぎたのかもしれません。
面白いんですが、インパクトに欠けるというか。
個人的には、現代が現代っぽくないせいか対比が弱いような気もします。
しかしこの世界観は引き込まれるし、読み終わると心がじんわりするし、
色々水に絡めて描いていて、味わい深いとも感じます。
なにより2巻同時発売は嬉しいです。