MOX(プルトニウム燃料)総合評価―IMA(国際MOX燃料評価)プロジェクト最終報告
「国際MOX燃料評価プロジェクト最終報告」の主催者による日本語版。
日本人とフランス人の管理者による「要約報告書」がついている。
よくこれだけのまとまった会合と文書を作成したものだと感心しました。
参加者の熱意が感じられます。
内容は,専門的なところも多く,理解できていないところもあります。
プルトニウム燃料産業―その影響と危険性 核戦争防止国際医師会議報告書
過去のIAEA保障措置下におかれている分離プルトニウム量の変遷の一覧がある。
なぜ,プルトニウムを利用するようになったのかの背景の説明である。
MOXはmixed oxideの略で 混合酸化物の意味。
本書ではウラン,プルトニウム混合酸化物をさす。
核兵器の開発の危険性と核拡散の抑止にも、技術的な根拠が分かっていないとざるになる可能性があることが分かった。
技術者の流出が核拡散に関係するのではないかと推測できる。
核燃料スキャンダル―関西電力・通産省‐高浜原発MOX燃料データ不正事件 (風媒社ブックレット)
「読み物」としては、ページ数も少なく、文面もまとまりがなく、読みにくい部分がありますが、これは「過去にこういう事実があり、怒りに燃えた人々の無償の努力が勝利した」という一つの痕跡として、大切な資料ですね。
こうした書籍を読んでいると、なぜ自国民からの正論は放置するのに海外からの突き上げにはこうも弱いかと首を傾げたくなりますが、「それも一つの武器」だと考えれば、別の答えが見えてきます。