ブルー・ジェイド
ゴールデン・カップスのギタリストだったエディ潘のアルバム。Jazzのスタンダード曲「ルート66」をベンチャーズの演奏でエディ潘が歌っています。この曲はいろんな方がやっていますが、エディ潘のボーカル、かっこいいですね。また、「横浜ホンキートンク・ブルース」といえば、松田優作や原田芳雄も歌っているのですが、その本家本元です。演奏はクリエーション。アコースティックギターで歌う「BLUE JADE」も良いですね。
ライブ帝国 ヨコハマ・ブルース・ストーリー [DVD]
今から20年以上前のまだビデオがなかった頃のクリエイションの映像がDVDで見れるとは思いもよりませんでした。当時Fighting80'sは和歌山放送で放映されていましたが、このDVDに収録されている回の放送は記憶にありませんので、見逃していたのでしょう。ロンリー・ハートはTV主題歌で有名ですが、それよりは初期の名曲TokyoSallyと私が一番好きなNew York Woman Serenadeにおける竹田和夫のストラトにハムバッカーを搭載した太くマイルドな音色のギターと黒っぽいボーカルが絶品です。さらにボーナストラックは73年のものということですが、昔のファッションとレスポールが超かっこいいです。エディ藩も悪くは無いですが、できればクリエイションの曲(特に初期のもの)をもっと見たかったというのが正直な感想です。ぜひ、第二弾を出して欲しいものです。
ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム パーフェクト・エディション [DVD]
子供の頃、ラジオで日本のバンドなのにまるであちらのバンドのような音を出していたグループがいると初めて知ったのがゴールデンカップスだった。
「長い髪の少女」が出る前だった。
そして毒のある危ないバンドだった。
それは今のワルぶっているバンドの比じゃない。
メジャーになってあそこまでワルになれるバンドは今あるのだろうか?
そんな筋金入りの「不良」バンドがおじさんたちの時代にあった。
今、スーツを着て部長、課長席に座っているおじさんたちは、
「昴」や吉田拓郎をカラオケで歌うだけの人たちだけじゃない。
こんなバンドに狂っていた人たちも密かにしかも大勢いる。
皆元気なんだね。
あいかわらずだね。
嬉しいよ。
息子に見せた。
黙って見てた。
その直後は素直だった。(笑)
その1(紙ジャケット仕様)
これは本当に素晴しい作品。かつて横浜からはゴールデン・カップスが登場し、コテコテの京都ブルースとは一味違う「ハマのブルース」を世に広めたが、そのカップスにミッキー吉野が加入するまで音楽的支柱を担っていたのがこのエディ藩だ。そのエディ藩が74年に発表した、オリエント・エキスプレス唯一の作品である。このアルバムはブラスセクションを大胆に導入し女性コーラスを加え、ファンキー且つR&Bフレイバー溢れる非常に味わいのあるアルバムとして「幻」の存在だった。とにかく今風の「緻密さ」というカラーは全くなく、その“ゆるさ”と余裕のノリが圧倒的な存在感を醸し出している。久保田真琴&夕焼け楽団的な徹底したバタ臭さまでは行っていないのがまた横浜的であり、これはジョン山崎のライトなVoに負う部分も大きい。エディ藩は驚くようなテクニックをこれ見よがしにひけらかすギタリストではないが、スティーヴ・クロッパーのような味わい深いギターを聴かせてくれている。サザンの登場以降、横浜は「湘南サウンドの発信基地」的にお考えの方も多いと思うが、実はこんなに素晴しい独自のカラーを持つ「ハマのブルース」の生きる土地なのだ。これは明らかに“文化”であり、継承者を育てながら守ってもらいたい「無形文化財」である。