気球工学―成層圏および惑星大気に浮かぶ科学気球の技術 (宇宙工学シリーズ)
科学目的のため成層圏まで昇る超大型の気球の話は、新聞等で時々断片的に聞
いたことはあり、興味を持っていました。著者も前書きで言うように、この本
は、その全貌を述べた本邦初のもので、大変貴重といえる。
内容は、「1章序論」/気球の歴史/気球の概要/科学気球の特徴、「2章気
球の工学的基礎」/浮力の原理と飛翔高度/気球の方式/気球の運動、「3章成層圏気球」/地球の大気/気球のシステム構成/地上設備/気球の製作/高層気象観測用ゴム気球/気球の利用、「4章惑星気球」/惑星大気/惑星気球の背景/事例/惑星気球による科学観測、5章気球の将来
気球工学全般が、その歴史から現在の技術的到達点まで体系的に述べられている。難しい数式が多い気球の運動などの理解には専門的知識が必要だが、そこを読み飛ばしても、この大規模な気球の世界を十二分に堪能できる。惑星に気球を送る話など、将来の展望も示され、古臭いと思われる気球にこんな新しい世界が!?と驚かされる。バリバリのエンジニアから、宇宙に興味のある人まで幅広く楽しめる一冊であり、日本が世界に誇る気球工学博士矢島(共著ではありますが)を通して気球の宇宙観を実感できる秀逸な本だと言える。少しでも気球、宇宙に興味があったら必読の一冊です。はっきり言ってお勧めですよ。
ラングスジャパン(RANGS) エアースイマー シャーク
過去にもラジコンの飛行船がありましたが、エアースイマーは本当に泳いでるような動きで、部屋そのものが水族館の巨大水槽になったかのように楽しめます。
動画ではサイズが把握しにくいのですが、全長は約畳1枚分もあり、6畳の部屋では[鮪の回游]のごとく、ぐるぐる回るぐらいで直進や上昇と降下を繰り返す動きはもう少し広い場所でなら楽しめそうです。
商品には細かな部品(最小で5ミリ角ぐらい)があり、時間のある時にゆっくり組み立てるのが良いと思います。
左右のヒレ(C)と背ビレ(B)には記号が付いてますが、分かりにくいため確認しながら進めないと間違って取り付けてしまい、左右バランスが変わってしまいます。
推進装置の尾ビレに接続するケーブルには向きがあり、逆接続出来ないようになってますが、コネクターが非常に小さく、周辺部品も細いため力任せに差し込むと推進装置や周辺部品を壊してしまう場合があります。
エサとなるヘリウムは気温の変化に敏感で、エサをあげた時を基準に気温が下がれば体積が縮小し、逆に上がれば体積が膨張する特徴があるため、暖房器具等を使ってる部屋では天井付近の気温が高くなってることがあるため、天井付近を長い時間泳がせるとヘリウムの体積が膨張をはじめて本体が破裂してしまうことがありますので、エサのあげすぎには注意が必要です。
エサは本体を触って少し弾力が残る程度がベストです。
気球クラブ、その後 [DVD]
序盤では、邦画独特な感じの凹凸の無い映画だな…なんて思っていたのに、そんな感情は終盤で一気に覆された。特に何かどんでん返しがあるわけではないが、ラストの永作博美のシーンで胸が熱くなり良い映画に出会えたと感じた。
「なかなか降りてこないのよ…」という台詞は、物語の核心を突いた非常に大切な一言で、この言葉で私はとても感動した。