初恋
『キングサーモンのいる島』『六文銭メモリアル』『はじまりはじまる』『おとのば』の次にくる、楽しみにしていた、四角佳子さんの初のソロアルバム。ゲストに、小室等、猫、佐久間順平、sinの各氏を迎え作成されたもの。期待通りの素敵なアルバムです。ただ、少しばかり我儘を言わせてもらうと、トータルな特徴が少しばかり地味かなあ。心地よく流れるのですが、ともすると流れてしまいそう。「これぞ四角佳子!」というインパクトがあるともっといいなあと思います。
うれしくて(作詞・作曲:四角佳子、編曲:常富喜雄)
初恋(作詞:及川恒平、作曲・編曲:小室等)
ホワンポウエルの街(作詞:及川恒平、作曲:四角佳子、編曲:Sin)
春の風が吹いていたら(作詞・作曲:伊庭啓子、編曲:木村香真良・MOZ)
私の青空(作詞:WALTER DONALDSON、作曲:GEORGE WHITING、訳詞:堀内敬三、編曲:Sin)
かざぐるま(作詞:四角佳子、作曲:木村香真良、編曲:木村香真良・MOZ)
君のために(作詞・作曲:細木隆広・田中利江、編曲:MOZ)
幸せになれる天才(作詞:四角佳子、作曲:木村香真良、編曲:Sin)
しずかな雨(作詞:四角佳子、作曲・編曲:木村香真良)
旅の途中(作詞:四角佳子、作曲・編曲:常富喜雄)
インドの街を象にのって(作詞:及川恒平、作曲:小室等、編曲:Sin)
ささやかでも愛の歌(作詞:及川恒平、作曲:常富喜雄、編曲:Sin)
参加:小室等、佐久間順平、内山修、常富喜雄、石山恵三、Sin、木村香真良、須藤剛志、大原高穂、MOZ、古橋一晃
4人はハーモニー(紙ジャケット仕様)
私とピピ&コットの出逢いは、私が高校生の時のことです。
覚えやすくて綺麗なメロディラインとハーモニーが印象的です。
日常的な何気ない風景や心情を歌いながら、その中に力強さや励ましを感じます。
陽気なお兄さん達とギターの上手なお姉さんが奏でるハーモニー。
楽器を持って一緒に歌いたくなるようなアルバムです。
50歳台以上の方には懐かしく、若い方にも新鮮な一枚ですよ。
NHKみんなのうた ベスト
個人的に思い入れが強いのが「赤鬼と青鬼のタンゴ」と「コンピューターおばあちゃん」、それに「メトロポリタン美術館」です。完璧に歌うのは無理だけど、サビの部分が見事に頭に刷り込まれているのに気づいて、「みんなのうた」恐るべしと思っています。私の音楽体験の萌芽期は「みんなのうた」が大部分でした。それを考えると、今の音楽趣味の方向性の数%は、この名曲たちが関係しているのかもしれません。
「赤鬼~」はタンゴと言っているけれど、厳密にはタンゴじゃなくてソウルフルな歌謡曲になってます(笑)「秋風の」とくれば「はぁ~ん」です。「ナンダラツーノツン!ツン!ツン!ツン!」という意味不明の一節で実際に踊れる気分がしてしまうから怖い。尾藤イサオでタンゴを踊る幼稚園児。文句なく傑作です。「コンピューターおばあちゃん」のハイテンションとワクワク感の演出には、坂本龍一の編曲センスがいくばくか貢献しています。「メトロ~」のエメラルドグリーンな空気感は、大貫妙子さんの独壇場です。このようにビッグネームも関わっていたりするのも「みんなのうた」の注目点でしたよね。
このオムニバス盤に収録されている名曲はそのほとんどが名作PV作品に支えられている曲でもあります。ビジュアルと併せた商品企画も望まれるところですね。収録楽曲の一つでも懐かしさを感じた方は手元に置かれてみてはいかがでしょうか。この楽曲を幼少期に聴いた方はひょっとすると小さいお子さんをお持ちの方もいらっしゃると思います。お子さんと一緒に歌って踊りましょう。
マッハGOGOGO DVD-BOX
映画スピード・レーサーの公開に合わせて、原作アニメ「マッハGOGOGO」のDVDが再発売です!!
これまで単品、前巻・後巻ボックスでのリリースのみでしたので、
今回は全話収録のワンボックスでリイシューされました。
しかも格安です!!
これは買わずにおれんでしょう。
マッハGOGOGOのカッコよさには、幼い頃TVで見て、はまりましたね〜。
特に毎回のオープニング、主題歌は一緒に口ずさんでいました。
かっぜも〜、ふっるえる、ヘヤピンカ・ア・ブ〜!!
マッハ号の秘密道具で象を飛び越えて、振り返り微笑む主人公がとにかくカッコよかったもんです。
悪役に追われて、恐竜の化石を壊しながら逃げるシーンが特に心に残っていますよ。
また、紙にマッハ号を書いてよく遊んだもんです。
ボンネット下から出てくるノコギリカッターをよく書き加えていましたね。
いやぁ懐かし〜!!
今回このDVDボックスで、更に、幼いボクの記憶を再生したいと思います。
映画スピード・レーサーもぜひ見に行きたいですね!!
敦煌 特別版 [DVD]
未だ評価の定まらない映画だと思います。
後半の文化遺産を守りぬこうとするシーンや、
戦乱などお構いなく一心不乱に壁画を描き続ける絵師たちのシーンは感動的です。
が、全編日本語ということには抵抗を感じます(ならばいっそ英語にすべきだった)。
前半の構成にもちょっと無理を感じます。
とにかく「商業映画」としてリターンを取ろうという演出が無理コリ挿入されてきます。
ただ一点のみ指摘したい。
この映画は「徳間康快」なる怪人(徳間書店創業者)がいなければ映像化などされていなかった事実を。
毀誉褒貶する人物なので、そのあたりは佐野眞一さんあたりにお任せするとして(笑)、
彼がいなければ、この映画も、『銀河英雄伝説』全編の映像化も、「スタジオジブリ」も存在しなかったことは留めておきたい。