アリアンロッド・サガコミックアンソロジー
アリアンロッド・サガシリーズのイラストレーターたちによるコミックが半分。残り半分はゲーマーズフィールドで掲載されたコミック作品を纏めたモノ。ただ一人きくたけネタを描いたゲスト井上純弌が異彩を放つ。
基本的にはメインパーティの話なのだが、もっとこう、ベルフトとかゴーダ伯とかゼパ様とか、幅広いネタを期待したい。
ねこきっさ ドラマCD
ドジっ娘イジられキャラのクゥ役の釘宮理恵に、高飛車なミルク役の大谷育江、優しい店長マヤ役の平松昌子、かったるそうなキャラのルーシア役に田村ゆかりと、配役は王道にして万全、それぞれの得意所をいかんなく演じてくれています。魔界の喫茶店でクゥとミルクがアルバイトを始める冒頭から始まっているので、コミックを知っている人なら尚更のこと、また、コミックを知らない人がオリジナルCDドラマとして聴いても問題ないくらいおもしろいと思います。12〜16分程度のエピソード全5話にスタッフコメントを加えた構成で、かなり完成度の高いCDドラマとなっている上、個人的にお気に入りの声優ばかりが揃っていたので、ご機嫌な1枚でした。
しらかば202 (真激COMICS)
きらら系最長連載となった『ねこきっさ』(末期は休載も多かったですが)の終了後、舞台を移してのととねみぎさんの新作ですが、まさかの「成人誌」! でも、エロくはありません。念押ししておくと、「成年コミック」マークもついてません(笑)。
ビアンで男性恐怖症の女の子と、女の子以上にちっちゃくて可愛い「男の娘」との一つ屋根の下、同居(同棲?)系ラブコメ漫画です。掲載誌にあわせて(?)下ネタも多々織り込まれていますが、ギャグの方に軸足が置かれているので、不潔な感じはしないです。
「やらしー」「えっちぃ」けれど、エロくもグロくもない、といったところでしょうか(つか、ご本人もかなり楽しんで書いていらした様子)。
残念だったのは、掲載誌のカラーと合っていなかったところでしょうか。『真激』って「成人向け」と言うより、はっきりとリアル系の「エロマンガ」誌で、ととねさんの作風は浮き上がってしまっていたんですよね。ととねさん目当てで『真激』を買った弟も、「『しらかば』以外に読むとこねぇ……」って、すぐに購読を放棄してしまいました(^^;。
同じ成人向けでも、もうちょっとライト系、二次元寄りの雑誌だったなら、『ペンギンクラブ』におけるところの『すくーるライフ』のような「息抜きの一作(他のナニかを抜くんじゃなく)」としてポジションを確立できたかもしれなかったですが。
あと、タイトルだけでは内容が想像しにくいのが難点かなぁ。
とはいえ、1巻でお別れなのは実に名残惜しい、とても楽しい作品でした。フィクションではBL、GLとしてジャンルが確立していても、同性愛や性同一性障害って、掘り下げるとなかなか「重い」テーマだと思いますが、本作では実に後味よくまとまっています。『0からはじめましょう!』もそうでしたが、ととねさんって、重ための題材でも爽やかにまとめるのが上手いかも。
下ネタ以外にも、舞台が大学だったりと、今までのファンタジーや高校が舞台だった作品とはひと味違います。公衆面前での○○シーンとか、別の意味でDV(ドキドキ・ヴィジュアル)的な、良い意味で「大人の恋愛」が描かれていて、新境地を切り開けた作品なんじゃないでしょうか?
ととねさんは再びきらら系に活躍の場を戻しましたが、機会あればこちらの路線も再び描いてほしいところです。
というか、「単行本の売れ行き次第では……」なんて話もあるそうなので、単行本化で人目を気にせず買えるようになったこの機に、皆様どうぞ手に取ってみてください。アマゾンでは人目は気になりませんが(爆)。
ねこきっさ (6) (まんがタイムKRコミックス)
連載開始から8年半の歳月を経て最終巻・・・
長い付き合いというか、年月は考えたくなかったというか。
最終巻に来て、クゥの母親がすごい立ち位置で登場しました。
終盤に出た割には印象が強いこと強いこと。
(どっちの姿が印象強いかは別として)
過去の設定とかが色々絡んでいるので、一巻から全部読み直すのも
いいかもしれません。
最後まで今までと変わらぬ勢いなので、まったり楽しめました。
著者の今後の活躍にも期待したいのですが・・・
あっち系で連載とは。
まぁ単行本になったら買いますので
首を長くして待つことにします。