D22 地球の歩き方 アンコールワットとカンボジア 2012
旅行に行く前は、情報量が多すぎて読みこなせなかったのですが、現地に行ったらこのくらいの情報量がないとだめなんですね。完全に旅行会社任せのツアーなら不必要かもしれませんが、オプショナルツアーや自由行動のあるツアーには絶対必需品です。食事をするときなどもこの本のおかげで本当に楽しめました。
よくぞここまで調べてくれたと感謝してます。
悲しきアンコール・ワット (集英社新書)
アンコールワットについて解説した本はたくさん出ていますが、この本はアンコール美術品の盗掘に焦点を当てている、非常に珍しい本です。
著者は、長くインドシナ半島の紛争を取材してきただけあって、この地域の背景知識が詳しい上、まさに歩いて取材しているので、内容的にも非常に興味深い本です。新書本ですが文章も大変読みやすく、一気に読んでしまいました。日本の大手百貨店のクメール美術品の展示即売会の体当たり取材などは、読んでいて痛快ですらありました。
しかし、そこには貴重な美術品の多くが欧米や日本などのアジアに流出しているという事実があります。
本書を読んでいると、アンコール遺跡の盗掘・密売を防ぐことがいかに難しいかがよくわかり、八方ふさがりの状態にやるせない気持ちになってきました。
この本を読んだ直後に、旅行でアンコールワットを訪れたのですが、ものすごい数の観光客に驚きました。アンコールではここ数年、観光客が急増しているそうで、大勢の観光客が写真を撮るためにあちこちによじ上ったり、遺跡に触ったりしていました。今後は盗掘だけでなく、押し寄せる観光客による遺跡のダメージ対策も考えなければならないのではないかと思いました。
数々の難題を抱える遺跡の保護ですが、まずは、少しでも多くの人が実情を知ることが第一歩だろうと思います。
アンコールワットに行った方・これから行かれる方には、とくに一読をお勧めしたい本です。
哀愁のアンコールワット
カンボジアの遺跡などの歴史について興味があり、値段も手ごろなのと購入金額からカンボジアに寄付されると聞き購入してみました。
唄っているのは男性。落ち着いたメロディーにのせて世界遺産で有名なアンコールワットを舞台にした歌詞になっていました。
CDを購入して2ヶ月ほど経ちましたが、何回か聞いているうちにサビが頭から離れなくなりました。
音質が少しあまいような気がしたので星ひとつ減らせていただきました。
次の作品に改善されることを期待しています。
FC2のショッピングモールに少し詳しい説明や歌詞がありましたので報告です。
アンコール・ワット―密林に消えた文明を求めて (「知の再発見」双書)
アンコール・ワットのみならず、バイヨンやアンコール・トムなど中世クメール王国の遺跡発掘に関する興味深い読み物です。かつて「インドシナ」を植民地として侵略支配していたフランスの学者がものした本だけあって、発掘当時の写真や想像復元図など他書には見られない珍しい図版がたくさん掲載されている点が本書の大きな特徴となっています。とくにバプーオンの復元図は現地に展示してあるものと同じ単色線描画ながら、現在残されている姿からはナカナカ想像のつかない程に見事な図版となっています(もちろん上部構造の詳細が本図の通りだったという保証はないのですが)。ともあれ、内戦前のアンコール遺跡の状態をヴィジュアルに図示してくれる貴重な一冊である事実に相違はありません。監修者の解説文も読者の理解を助けてくれるので、本シリーズの中でもかなり良心的な本だと言えましょう。
関心のある方や、これからカンボジアへ旅しようと考えている方には是非とも一読をオススメいたします。
プロジェクトX 挑戦者たち 第4期 Vol.4 アンコールワットに誓う師弟の絆 [DVD]
タイに旅行に行ったときバックパッカーの人たちが口々に「アンコールワットだけは行っておいたほうが良いよ」と(それも誰にあっても同じことを)言うので絶対に行かなきゃならんなぁとずっと思っている。
そんな時にこのドキュメンタリーを見たもんだから、改めてその凄さがわかったと言うか、その遺跡の上に僕も立ってみたくなったわけです。
遺跡を建設した当時の技術の素晴らしさは然る事ながら、当時の石工職人たちが、アンコールワットを何千年・何万年経っても生かせるように創っているのがわかる一本でした。