サタコレ 蒼穹紅蓮隊 御徳用
このソフトのリリースされる前のゲーム雑誌の記事はいまだに覚えていますが、
演出がEVA風味ということでとかくイロモノ扱いをされていた記憶があります。
出撃時やボス戦直前に極太明朝体で雰囲気を盛り上げる手法をさしていますが、
実際にリリースされてみるとその出来のよさに多くのユーザーが虜になりました。
「シューティングならサターン」とはよくいわれますが、
大方のシューターであれば本作を代表作を挙げるのではないでしょうか。
(一番多いのはレイヤーセクションだと思いますが)
このシューティングの特異な部分として、先の演出部分のほかに
「ウェブシステム」の存在があげられます。
ショットボタンを押し続けるとウェブと呼ばれるワイヤーフレームが出てきます。
それで敵を囲い込み、ショットボタンを再度押すとすべての敵に追撃ミサイルが出てきます。
レイヤーセクションのロックオンシステムをさらに大味に、爽快にしたシステムです。
難易度は比較的高めですが、難易度を一番低いものにし”鵬牙”という機体を
選択すればシューティング初心者の方でもエンディングまでたどり着けるでしょう。
今作はお徳用ということで、「バトルガレッガ」の体験版が収録されています。
(個人的にバトルガレッガはあまり好きではないですが)非常にお得な一本といえるでしょう。
蒼穹紅蓮隊
曲調は決してシューティングらしくない。どちらかというとシミュレーションRPG調。いかにも崎元氏らしい楽曲に仕上がっている。
同時期に発売された「タクティクスオウガ」などと曲調は似ているため、タクティクスオウガや伝説のオウガバトルシリーズが好きな方は、素直に受け入れやすいかもしれない。
EXTRA - OFFICIAL COMPILATION
トラック紹介が無いようなので記載しておきます。
DJ SIDE
1.That's RALLY-X(NEW RALLY-X REMIX) / 大久保博
2.BLUE -地球に棲む日- / BETTA FLASH(TAMAYO/Cyua)
3.Dragon Spirit -First groover- / 細江慎治
4.Turnover Horizon / 岩田匡治
5.衛星軌道上 -CD Extra Mix- / 崎元仁
6.千弾萬來 / 並木学
7.Saffron'97 / Tanaka Hirokazu Extra
LIVE SIDE
8.THE PHOENIXION / 伊藤賢治
9.すばらしき新世界 初期インストバージョン / 古代裕三
10.Star Soldier 〜 Hector(Organic Mix) / 松前公高
11.きみはホエホエむすめ EXTRAバージョンSE入り / momo-i(桃井はるこ)
12.3975 / 古川もとあき
13.Out of Nowhere / 日比野則彦
14.AFTER BURNER LIVE at 2004 JAMMA SHOW / H.
ZUNTATAのTAMAYOさん(現在はBETTA FLASH)狙いで購入しましたが
他の方たちの楽曲も素晴らしいもので私としては大満足しています。
ただ欲を言えば1人1曲ではなくCD3枚組ぐらいでもっと色々入れて欲しかった
という欲求不満が残る良い意味で「後味の悪いCD」だと思います。
できれば7月7日のライブアルバムも出して欲しいですね。
蒼穹紅蓮隊 オリジナル・サウンドトラック
個人的にはこの再発売を待っていた者の1人です。
すでにこの蒼穹ファンの方はお分かりでしょうが、本SS版のゲーム内での楽曲は内蔵音源
(つまりCDトラックス仕様ではないです。)、サントラがなければゲーム内でのサウンドテストで聴くしかなかったちょっともどかしい仕様でした。
(ただし、過去のライジング作品がオマケで聞けた仕様でした。)
楽曲の感想はやはりほぼ全編にシンセを駆使したオーケストラの曲調は今の耳で聴いてもかなり気持ちを高揚してくれます。
(個人的に1、3、4、5面のステージ曲がツボにはまります。)
全体的に音質は良いほうです。アレンジ曲に関してははお好みでどうぞ。
他のレビューの方同様、このサントラはいつ無くなるかは解りません、ですが、少しでもこの作品に興味があればオススメします。買って損は無いと思います。
蒼穹紅蓮隊
同名の業務用縦スクロールシューティングゲームの移植作品です。業務用がセガサターン互換基板で製作されているためか、ゲームそのものは完全移植。さらにプラスアルファの要素もあり非常に素晴らしい出来と言えると思います。
設定上の特徴は、ストーリーが戦争や地球侵略といったものではなく、日本の企業間の争いなどの現在の自分たちにややなじみのあることを発端にした争いを背景にしたものであることです。ゲーム中は設定をそれほど意識することはありませんが、オープニングやボス登場時に明朝体の漢字で情報が表示され、独特の雰囲気を醸し出しています。
ゲームシステムでは、ショットとボムの他にもうひとつ、奥行きを含む一定範囲にワイヤフレームを展開し、その中に入った敵をロックオンして攻撃するウェブと呼ばれる武器があります。これは多数の敵機を同時に攻撃が出来るため非常に爽快感があります。また、たくさんの敵を同時にロックオンするほど点数が上がるので、スコアを高めるためには重要な要素です。
自機は3種類あり、それぞれに基本性能およびウェブの性能が異なります。またウェブの形状も広範囲型と集中型の2種類を装備していますので、いろいろな遊び方が出来ます。難易度は低くはないですが、その独特な世界観やビジュアルの美しさ、ゲーム性の高さからシューティング好きの方にはかなりオススメ出来る作品です。