「ライブ」ファラオ・サンダースはレコードも手放さずに所持しています。最近オーディオを復活させ良い音で聴けるようになり早速このCDを購入しました。1曲目の「You've Got To Have Freedom 」はテナーサックスをひたすら吹きまくり、しゃがれた声でシャウトするファラオに圧倒されます。2曲目の
バラード「 Easy To Remember」 でもコルトレーンを彷彿とさせる演奏です。というかファラオはファラオの世界があり素晴らしいんのです。躍動感としっとり感を一度に体験できるアルバムです。「ジョン・ヒックス オン ピアノ~♪」、「ピアノ~♪」と一緒にシャウトするかもしれません。
ワタシ的には「カルマ」を聴き終わった時の不思議な爽快感の視覚的イメージがこのジャケだと思うんだね。内容も「カルマ」が集団の連帯感と集団の結束による救済と解放みたいな(こう書くとまるっきりのカルト教団みたいだ(笑))のがテーマだとしたら、この作品は個人各々の音楽的なアイデンティティの発露がテーマだと思う。しかも「カルマ」の集団解放によらなければ確立されない高い次元の自我(うわっ宗教じゃん(笑))がテーマなんだと思います。この後のファラオが自我を取り戻した上での再連帯て言うか利他的アプローチ、愛による普遍的救済(もはや神の領域か(笑))を指向して行くのは至極当然な事かもね。(とほほの助)