いままでも劇伴のクレジットで何度も見かけていたお名前ですが、『
仮面ライダーW(ダブル)』で中川幸太郎さんの音楽が強烈に気になり始め、2005年放送のこの昼帯ドラマも担当されていたと知って飛んできました。
やはり数々のヒーロードラマを手がけておられるだけのことはある、スリリングな振幅を持ったキレのいい音楽集です。
08年のNHK朝ドラマ『瞳』のOPテーマで
トロンボーンを聞かせてくれた中山英二郎さんが弟さんだというのもこの盤を聴いて初めて知りました。今作でも、たっぷりとした柔らか味のある、かつ逞しい音色で、特にM−05『恐悸が薫る』、M−07『秘めた夢』など、ややグルーミー寄りのチューンを彩ってくれています。
トロンボーンに限らず、管楽器には独特の温もり感があり、ピアノやストリングスの怜悧な音と好対照にしてナイスマッチですね。
人間の“息づかい”が音になるからでしょうか。
ジャケにノーツ的なものが何もないのがちょっと淋しかったので★ひとつ減、です。
タイトルのごとく世俗合唱曲全集は多くの一般合唱曲(所謂宗教曲でない)からなるけれど、多くの教会音楽(宗教曲)をも含んでいます。(例えば、詩篇23編など、聖書から題材を得ている。)
このようにすべての声楽曲が網羅されたものは知るところが無く、まとめて手に入るという事はまことに素晴しいのひとことであります。
CDが7枚とに分類され、それぞれに<無常、愛募、永遠、雄偉、自然、祝祭、歓楽>と付けられて、これまた小憎い。
輸入版ではあるけれど、ライナーノートも歌詞も日本語に訳されており(分厚い!)、頼り甲斐もあってなかなか重厚であります。いまだ聞いた事の無い曲にまでも、思いを走らせる。聞き逃しては勿体無いと思わせてくれます。合唱人(女声、男声、混声)はもちろん、アンサンブル(少人数)、リートの好きな方にもお勧めです。
(注:礼典に使用される歌詞を含むもの、ソリストの為の作品は収録されていません。
タイトル通りかぁ!! (^_^;)アハハ )
人気のチェ・ジウ主演、日本ロケ、そして、ヨン様似のチェ・フィリップ登場に、日本向けを意識した(電通が共同制作だから、当然とも...)作品という印象ですが、関西を舞台に展開する1話〜4話はいろんな意味で楽しめます。
華やかで型破りな大スターと、朴訥とした作家志望の大学講師の恋。珍しい設定というわけではありませんが、ロマンティックな二人の出会いや恋の行方は大いに気になるところです。
物語の流れは「ノッティングヒルの恋人」に、韓国ドラマお得意の子供の頃の「運命的出会いと思い出」「心に残る傷跡」などを引き摺りながら、中盤以降は内に外に様々な問題に直面していく事と成ります。大きな事件が起きるわけではなく「別れる」「別れない」の繰り返しの後半は長〜い!し、正直言って失速ぎみ。ユ・ジテの演技力を持ってしても、チェ・ジウの涙の魅力があっても、演じる側も観る側も、辛く我慢が必要な終盤になってしまったのは、残念です。
前半の余韻(★4つ)を楽しみながら、最後に待ち受けている静かな感動を期待しましょう。