PS版はプレイしていませんが、新規にこのゲームをやろうと思っている人向けにレビューさせて頂きます。
公式サイトを見て、世界観やキャラに惹かれたので購入しました。難易度はノーマル。
プレイしてみると、唐突に街に放り出されぶらぶら歩いているとVTは容赦無く減るし、果敢に異形に立ち向かってもHPが減り、気まぐれに落ちている肉(回復アイテム)をひたすら探し…、そしてVTがいつの間にか減っていて…という事の連続でした。
序盤の階ではまだ敵と戦えるのですが、だんだん進むにつれ異形も厄介な奴が増える上に、単純に数が多いのでまともに戦おうと思うと囲まれて死ねます。
レベルはありますが、最下層に辿り着くまたは死ぬと1になるので、序盤は10前後で充分な気がします。
例え性能のいい剣やコートを拾っても、死んだら全部なくなりますし、次に使いたかったら稀に出てくる感覚球に投げ入れるしかありません。
それでアイテムを外界に転送しても、序盤だと物の物が持てるアイテム数が5個なので、貴重なアイテムを預けたくても預けられない…なんて事にもなります。(預けられずコリエルの結晶四つ消えました。)
外界に出たらなるべくアイテムは全部引き出しておいた方がいいでしょう。
他にも色々あるかもしれませんが…、このゲームは単純に自分を強化して強い武器を揃えてアイテムを蓄えて戦う…というスタンスではありません。
設定上、死ぬことは避けられませんし、行動をするにもVTがあるので、常時急かされているような気分になります。
ゲームに慣れるまでがストレスフルな事ばかりなので、クソゲーと判断されてしまうかも。
七回死んでようやく最下層にたどり着いても……また最初から、なので明確なクリアというのも分かり難いです。
なんだかマイナスな面ばかり上げてしまいましたが、独特な世界観や、個性的なキャラクターと話していると、また頑張るか…!という気持ちでプレイしていました。
住人達の話も少しずつ変化しているので、死んで外界に戻ってもまったく無意味なわけではないのです。
前作をプレイしてないからか、ゲームのイラストは普通に可愛いと思いますし、声も私は好きです。角女ちゃん可愛い。
ただ、神経塔内で合うキャラの部屋でも、異形は空気を読まずに向かってくるので、キャラが喋っている間に敵の相手を…ということもありました。
また、やりこみ要素が多くあり、アイテムリストを埋めたりイベントシーンやキャラのセリフに至るまで、
データベースに記録されていきます。
ゲーム内で与えられるキャラクター達の過去話は断片的な物ですが、自分で想像しながら情報を集めていきます。
このゲームのシステムを踏まえた上で、世界観やキャラクターに惹かれる所があった人は、結構ハマれるのではないでしょうか。
アイテムに執着しない!HPとVTの最大値を上げる!死んでもくじけない!最下層に近づいたら敵は無視する!
何十回と死んで私が身につけたコツです。
このゲームと似たシステムでVOF5ドラゴンクォーターがありますが、アレをクリア出来る方ならこちらも大丈夫ではないでしょうか。
他のゲームには無い要素をたくさん持ち合わせたゲームです。
色んな意味で忘れられないゲームだと思います。
長文失礼しました。