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フランク・ザッパ自伝
あえて言いたい、ザッパ聴いた事がある人だけ、読んで!と。
何度も読み返す面白さ!ですが、やっぱりザッパ聴かなきゃ分からない面白さだと思うから。
絶対おすすめしたい、フランク・ザッパ唯一の自伝なのです。

「ヴァレーズが俺に語ってくれたのは、現在作曲している新作のタイトルが『砂漠』であるということだった。これには興奮した。」第2章『砂漠』
「俺は、しょっちゅうドン・ヴァン・ヴリート(キャプテン・ビーフハート)とつるんでいた。彼が「ショー・ビジネス」界に入ったあと一緒にすごした時間を合算しても、高校時代にはおよばないだろう。」第2章ゆるやかな生活
「もしモーターヘッド・シャーウッドがいてくれなかったら、俺は餓死していただろう」第3章ショー・ビジネス界に入るぞ
「そうなんだ、みなさん。一部のメンバーは俺をクビにして、自分たちの好きなようにやりたいと思ったのだ。なぜかといえば(笑うなよ)俺がドラッグを全然やらないから」第4章バンド名がどうしたって?
「俺は「愛の歌」が大嫌いだ」第4章ちょっとした手違い
「ほとんどの人は抽象的な音楽を受けつけられないし、受けつけようともしない」第8章枠組み
「白状しておこう。ミスを犯す点、そして操作の面倒くささをそれぞれ差し引いたうえで、生身のミュージシャンとこの機械のどちらかを選べといわれたら、時として俺は、「人間的要素」のほうに軍配を上げたくなるんだ。」第8章ラ・マシーヌ
「ギター・スリムを別にして、俺に影響を与えたギタリストはあとふたりいる。ジョニー・ギター・ワトソン、そしてクラレンス・ゲイトマウス・ブラウンだ。」第8章ギター演奏にまつわるあれこれ
「俺の書く詩は愉しんでもらうことだけを目的にしているし、内面的な意味をとやかく言われても困る。」第8章俺の書く歌は大バカだ?そうだよ
「たとえ気に入らなかったり理解していなかったにせよ、新しいアイデアに賭けてみようと決断した昔のレコード会社の重役は、それなりの評価に値する。新しい重役どもに、あんなガッツはない。」第9章「わしにはさっぱりわからん」
「俺の仕事について過去二十年間に書かれた大量の文章は、どれもがそのデータベースに納められたゴミを出発点としているわけだ」第11章なぜやつらは、こんなことを書くのか
「ラジオ局の編成担当とレコード会社の重役を除外したうえで、ロックンロールを退屈にしているモノをひとつ挙げろと言われれば、ロック評論家の書く記事にとどめを刺す。」第11章なぜこんなに退屈なのか
「トス これはポルノです。」「FZ これは検閲です。」第15章立ち向かうか、膝を折るか

以下、目次。
イントロダクション:だから、なんの本だって? 006
第1章:俺のどこが変態なんだ? 010
第2章:カリフォルニアの砂漠にて 030
第3章:大学へ行かなかった代わりに 044
第4章:愉しい日々はつづく? 076
第5章:ログ・ハウスの人びと 124
第6章:おどけ者たちのなかへ 134
第7章:ブリタニアよ、たわごとを抜かすな 146
第8章:音楽のすべて 174
第9章:親父のための一章 254
第10章:お待ちかねの話あれこれ 272
第11章:非難と攻撃 286
第12章:アメリカはいっぱい引っかけ、行進する 296
第13章:ボンクラのすべて 302
第14章:結婚と家族(ダダの視点から) 316
第15章:ポルノ・ウォーズ 340
第16章:アメリカのキリスト教原理主義 382
第17章:現実主義的保守派 412
第18章:ボツ企画あれこれ 438
第19章:おわりに 458
訳者あとがき

We're Only in It for the Money
個人的には初期のZAPPAの作品の中で一番好きです。
アナログを盤が擦り切れるまで聞きました。

曲間に妙なノイズや会話が挿入されているので難解だとか言われていますが、実際は大変聞きやすい曲が揃っています。
後のLiveで何回も演奏された"Let's Make A Water Turn Black"等の代表曲も入っており初期のZAPPAの入門用には最適ではないでしょうか。

フランク・ザッパ/キャプテン・ビーフハート・ディスク・ガイド
1枚1枚を丁寧に解説しているので、
特にザッパのような何から聴いて良いのかよくわからないミュージシャンの入門書としてはよくできている。
ザッパ本といえば有名な「ザッパ論」があるけれど、あそこまでヘビーだとさすがに読者を選ぶ。

ザッパの音楽に興味がある!アルバムを5枚くらい持ってる!
そんなライトファンには非常にありがたい代物だろう。
コアなファンから見ると間違いが多いようだが、
入門者にとっては気になるレベルではない。

ただ、気になったのは
作品紹介以外の部分での筆者の言葉。
「本を書くのは大変だ!」「時間が本当になかった!」
そんないいわけじみたことを書く必要は全くなかっただろうに、
個人的には興ざめだ。

是非とも間違い箇所を素直に認め、
いいわけパートをカットした修正版を出して欲しい。

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